遮熱塗料「サーモアイ」とは?特徴やメリット・デメリットを紹介
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「サーモアイについて詳しく知りたい」
「サーモアイを自宅の屋根に使用しようか悩んでいる」
このように悩んでいる方に向けて、本記事では下記の内容についてご紹介しています。
・サーモアイとは?
・サーモアイの種類
・サーモアイを使用するメリット、デメリット
サーモアイは屋根用の遮熱塗料で、太陽光の熱による暑さを軽減できます。
カラーバリエーションも豊富にあるため、屋根をお好みの色にしやすいです。
ご自宅の屋根にサーモアイを使用しようかどうか悩んでいる方はぜひご一読ください。
目次
サーモアイとは?
サーモアイとは、日本ペイント株式会社が販売している屋根用の遮熱塗料のことです。
遮熱塗料は太陽からの熱による暑さを軽減する効果があるため、屋根に塗れば室内が暑くなりにくくなります。
サーモアイは通常の遮熱塗料とは異なり、上塗りだけでなく下塗りにも専用の遮熱塗料が用意されています。
屋根の塗装は通常「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回実施されるものです。
上塗りで反射できない赤外線を下塗りで反射させることができるため、一般的な遮熱塗料に比べてサーモアイは高い遮熱効果があります。
サーモアイの種類
サーモアイには下記の種類(シリーズ)があります。
<上塗り>
・サーモアイ1液Si
・サーモアイSi
・サーモアイヤネガード
・サーモアイ 4F
・サーモアイUV
<下塗り>
・サーモアイシーラー
・サーモアイプライマー
<その他>
・サーモアイロードW
どのような特徴があるのか詳しく見てみましょう。
サーモアイ1液Si
サーモアイ1液Siとは、スレート屋根専用のシリコン樹脂系塗料です。
上塗り用の塗料で、カラーラインナップは下記の通りです。
・クールブラック
・クールコーヒーブラウン
・クールディープグレー
・プールナスコン
・クールモスグリーン
戸建住宅向けの塗料で、気温23℃で塗り重ねする際の乾燥時間は3時間以上です。
サーモアイSi
サーモアイSiとは、40種類ものカラーバリエーションがある上塗り用の遮熱塗料です。
戸建住宅だけでなく、マンションや病院、工場の屋根にも使用できます。
シリコン樹脂塗料のため、厳しい環境の中でも耐久性が落ちにくいです。
サーモアイヤネガード
サーモアイヤネガードとは、防食性に優れた遮熱塗料です。
防食性とは、腐食が発生したり広まったりするのを防ぐ仕組みのことです。
屋根が防食性に優れているほど、屋根材が消耗しにくくなったり腐食が発生しにくくなったりします。
工場や倉庫の屋根への使用が適しています。
サーモアイ 4F
サーモアイ 4Fは長期間にわたって遮熱機能が低下しにくい、日本ペイントの技術を活用した遮熱塗料です。
サーモアイシリーズの中でも耐候性、光沢保持性に優れており、幅広い建物の屋根に使用できます。
カラーバリエーションも40種類あるため、お好みの色を選択しやすいです。
サーモアイUV
サーモアイUVとは、耐UV特殊ウレタン樹脂を使用した遮熱塗料です。
耐候性や光沢保持性は優れているため、太陽光に長期間さらされても「つや」や遮熱性能が劣化しにくいです。
こちらもカラーバリエーションは40種類あるため、ご自宅の屋根をお好みの色合いに変更しやすい塗料といえます。
サーモアイシーラー
サーモアイシーラーとは、スレート系屋根向けの下塗り塗料です。
下記の上塗り用のサーモアイシリーズと併用することで反射率が向上し、太陽の熱が室内に入りにくくなります。
・サーモアイ4F
・サーモアイSi
・サーモアイUV
・サーモアイヤネガード
戸建て住宅やマンションだけでなく、ホテルやオフィス、工場といった幅広い施設に利用できます。
サーモアイプライマー
サーモアイプライマーとは、サーモンアイシリーズ専用の鉄部用錆止め塗料のことです。
下塗り塗料として活用できます。
サーモアイシリーズの上塗り塗料と併用することで日射反射率が上がります。
弱溶剤タイプなので、古い塗膜や屋根材を痛めにくいのも特徴です。
サーモアイロードW
サーモアイロードWは、屋外のプールサイトや駐車場、遊歩道などに使用される「路面用水性塗料」です。
太陽光を反射しやすいため、未塗装のアスファルトと比較して最大15℃ほど温度が低くなります。
カラーバリエーションも8種類あるため、店舗前や工場の路面の美化にもつながります。
水溶性なので取り扱いも簡単で、臭いもほとんど気になりません。
サーモアイを使用するメリット
サーモアイを使用するメリットは下記の通りです。
・遮熱効果が高い
・電気代の節約につながりやすい
・好みのカラーを選びやすい
遮熱効果が高まれば電池代の節約にもつながりますし、カラーラインナップも豊富なので屋根をお好みの色にしやすいです。
各メリットについて詳しく見てみましょう。
遮熱効果が高い
サーモアイは遮熱効果が高いため、夏の暑い時期でも快適に室内で過ごしやすいです。
太陽からの赤外線を効率的に反射してくれるため、屋根が熱くなりにくく、室内の温度も上昇しにくくなります。
電気代の節約につながりやすい
遮熱塗料「サーモアイ」を屋根に塗ると、夏場の電気代節約といった効果も期待できます。
室内の温度が上昇しにくくなるため冷房効率が上がり、消費電力が少なくなるからです。
好みのカラーを選びやすい
「サーモアイSi」や「サーモアイ 4F」などはカラーバリエーションが豊富なので、自分の好みにあった色を選びやすいです。
明るい色から暗い色まで、40種類ものカラーが揃っています。
幅広いラインナップがあるので、きっとお好みの色合いを見つけられるでしょう。
サーモアイを使用するデメリット
メリットがある一方で、サーモアイには下記のようなデメリットもあります。
・艶ありしかない
・カラーによって遮熱効果が異なる
・専用の下塗り塗料と併用する必要がある
遮熱効果の高さは魅力のサーモアイですが、場合によっては思ったほど効果を発揮できない恐れもあります。
各デメリットについて詳しく見てみましょう。
艶ありしかない
サーモアイは「艶あり」のものしかありません。
屋根の表面をマットな仕上がりにしたい方には、サーモアイをおすすめしにくいです。
カラーによって遮熱効果が異なる
カラーバリエーションが豊富なサーモアイですが、色によっては遮熱効果が若干落ちる場合もあります。
たとえば白色などの明るい色は太陽光を反射しやすいため、高い遮熱効果が期待できます。
一方で黒色などの暗い色は、太陽光を反射しにくいため遮熱性能が落ちてしまいかねません。
遮熱効果を重視するなら明るい色を選んだ方が無難です。
専用の下塗り塗料と併用する必要がある
サーモアイは専用の下塗り塗料と併用することで高い遮熱効果を発揮します。
別の下塗り塗料を選んでしまったり下塗り塗料に強いこだわりがあったりする場合は、期待するほどの遮熱効果を得られない恐れがあります。
業者であればまず間違えることはないと思われますが、念のため見積書に記載されている下塗り塗料もチェックしておきましょう。
サーモアイを使用するなら業者に依頼しよう
本記事ではサーモアイについてご紹介しました。
サーモアイは遮熱効果が高く、お家の暑さ対策を実施したい時に適した塗料です。
ただしカラーによっては遮熱効果が高くはなかったり艶ありしかなかったりといった弱点もあります。
メリットとデメリットを比較したうえで、ご自宅の屋根に塗装するかどうか検討してみてください。
なおサーモアイを塗装するなら、DIYではなく信頼感のある業者に相談することをおすすめします。
屋根材を傷つけたり落下したりする恐れがあるため、DIYは危険です。
信頼できそうな業者に依頼し、屋根にサーモアイを塗装してもらいましょう。
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