トタン屋根のおすすめ塗料は?費用や劣化の症状を解説
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トタン屋根は軽量性や耐久性が優れていることから、現在でも使用されている屋根材です。
しかし、屋根は常に自然にさらされているため、経年劣化を避けるのは困難です。
できるだけ長い間機能や美観を維持させるには、定期的にメンテナンスする必要があります。
本記事ではトタン屋根におすすめの塗料を紹介します。
トタン屋根の劣化を確認するポイントや塗装費用についても解説していますので、ぜひご一読ください。
目次
トタン屋根のおすすめ塗料
トタン屋根のおすすめの塗料を紹介します。
・スーパーシャネツサーモF(株式会社アステックペイント)
・スーパーシャネツサーモSi(株式会社アステックペイント)
・シリコンフレックスJY(株式会社アステックペイント)
・超低汚染リファイン500MF-IR(株式会社アステックペイント)
・超低汚染リファイン500Si-IR(株式会社アステックペイント)
各塗料の特徴を詳しくみていきましょう。
スーパーシャネツサーモF | 株式会社アステックペイント
スーパーシャネツサーモFは、株式会社アステックペイントの製品です。
従来の樹脂塗料と比較して、高い耐候性を持ち合わせています。
通常の屋根用塗料では近赤外線を反射しにくく、屋根の温度とともに室温も上昇させてしまいます。
しかしスーパーシャネツサーモFは遮熱性も兼ね備えているため、室温を快適にできるのが特徴です。
色は10種類あり、いずれも艶のあるタイプとなっています。
スーパーシャネツサーモSi | 株式会社アステックペイント
株式会社アステックペイントの「スーパーシャネツサーモSi」は、従来の顔料と比較して紫外線の影響を受けにくいものを使用しています。
耐候性に強いため、退色のリスクを大幅に軽減できます。
色あせにくいことから、屋根を長期間美しい状態に保てるのが特徴です。
シリコンフレックスJY | 株式会社アステックペイント
シリコンフレックスJYは低汚染性に優れている塗料です。
親水性の高い塗膜を形成しており、塗料に付着した汚れが雨水とともに流れやすくなっています。
特殊処理された塗膜が藻類やカビの発生を防いでくれる機能も併せ持っています。
高光沢感のある塗膜のため、高級感のある美しい仕上がりを演出しやすいです。
超低汚染リファイン500MF-IR | 株式会社アステックペイント
超低汚染リファイン500MF-IRは「美観保持機能」と「超耐候性」を持ち合わせている塗料です。
耐候性が高く、紫外線による塗膜の劣化を防げるので、美しい外観を保持できます。
株式会社アステックペイント独自の技術で、細かい汚染物質が付着しにくい塗膜を実現しています。
低汚染性や遮熱性などの機能も兼ね備えているのも特徴です。
超低汚染リファイン500Si-IR | 株式会社アステックペイント
超低汚染リファイン500Si-IRは親水性が高く、雨水によって付着した汚れを洗い流しやすいのが特徴です。
遮熱性にも優れており、室内温度の上昇を抑えられます。
69色もの色がラインナップされており、すべて光沢のあるタイプです。
低汚染塗料で汚れにくく、遮熱性にも優れています。
トタン屋根とは
トタン屋根は金属屋根の一種で、薄い合板に亜鉛メッキ加工を施したものです。
亜鉛メッキ鋼板と呼ばれることもあります。
安価かつ短期間で施工できることから、戦後は従来の瓦屋根に代わって多くの家庭で使われていました。
しかし現在では、よりサビにくく耐久性のある「ガルバリウム鋼板」のような金属屋根材が登場したため、以前より使われる機会は減った印象があります。
トタン屋根塗料が劣化している症状
トタン屋根の耐用年数は15〜20年ほどです。
ただし、寿命が短いため5年ほどで塗装する必要があります。
トタン屋根は、下記のような症状を確認することで、劣化しているかを判断できます。
・錆びついている
・粉っぽくてザラザラしている(チョーキング現象が発生している)
・塗膜が剥がれている
・光沢がなく、色あせている
上記の症状がみられる場合は塗料が劣化している可能性があり、雨漏りが発生するリスクが高まります。
またサビの程度が重度の場合は塗装が難しいため、葺き替えをしなければならない場合もあります。
上記で挙げた症状が確認できた場合は、業者に実際に見てもらうようにしましょう。
耐用年数を超えている場合は、内部の木部が腐食している可能性が高く、塗装ではなく葺き替えをおすすめします。
トタン屋根の塗装費用
トタン屋根の塗装費用を、下記2つの例を挙げて紹介します。
・約30坪ほどの住宅の場合
・外壁と屋根塗装を同時に行う場合
費用感のイメージを深められますので、ぜひ参考にしてみてください。
約30坪ほどの住宅の場合
外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合は、110〜160万円が目安となります。
外壁のみの塗装の場合は70〜110万円で、屋根のみの塗装の場合は60〜80万円が目安です。
上記費用に加えて、足場代やシーリング費用などの諸経費も発生します。
外壁と屋根塗装を同時に行う場合
外壁と屋根塗装を同時に行う場合は、下記のような費用がかかります。
・足場設置の費用:約20万円
・養生:約5万円
・高圧洗浄:約3万円
・下地処理:約4万円
・塗装:40〜70万円
外壁や屋根の塗装には危険が伴うため、安全に作業が行えるように足場を設置する必要があります。
養生は塗料が施工範囲以外の箇所や隣家に付着しないようにするためにも必要です。
高圧洗浄は屋根に付着した汚れやカビを落として、屋根の劣化状況を把握したり新しく塗る塗料の吸着をよくしたりする目的で行います。
高圧洗浄を行って亀裂やひび割れが見つかった場合は、塗装が綺麗に仕上がるよう「下地処理」が必要です。
塗装は基本的に下塗り・中塗り・上塗りの3回塗った分の費用相場となっています。
なお、上記以外にも下記のような費用が加わります。
・シーリング費用
・付帯塗装
・消費税
・諸経費
また費用相場は塗装環境や使用する塗料によっても異なるため、あくまで目安です。
実際にかかる費用を知りたい方は、業者に見積もりを依頼することをおすすめします。
トタン屋根に塗料を塗る流れ
トタン屋根の塗装する際は、まずは柔らかいブラシを用いてサビを除去します。
次に高圧洗浄で付着している汚れを除去します。
サビや汚れが付着していると、新しい塗料がしっかりと塗れないだけでなく、経年劣化によるひび割れや隙間を見落としてしまうおそれがあるため注意が必要です。
サビや汚れを除去した後は、下地の細かい隙間やひび割れをコーキング材(またはシーリング剤)で補修します。
下地の補修が完了したら塗装の工程に移ります。
下塗りを行い、サビを除去した箇所は下地としてサビ止め塗料の塗布が必要です。
中塗りを行い、最後にハケやローラーを用いて、ムラがないように上塗りを行います。
屋根の上での作業は危険が伴うため、DIYでの施工はおすすめできません。
内部腐食がひどい場合や、補修での対応が難しいくらい破損している場合は、塗装ができない可能性があります。
トタン屋根に塗料を塗るなら業者へ依頼がおすすめ
トタン屋根の塗装をDIYで行うのは危険が伴うため、推奨できません。
サビやひび割れの状態がひどかったり、内部の木部が腐食していたりする場合は、塗装が難しく葺き替えが必要になる可能性もあります。
トタン屋根の塗装は正しい塗り方をしないと効果を十分に発揮できません。
作業中に落下する恐れもあるため、DIYではなく専門業者に依頼しましょう。
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