外壁に欠かせないコーキングとは?
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外壁に欠かせないコーキングとは?コーキング材を交換する目安と価格相場をあわせて解説します!
コーキングを補修したらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか?
コーキングの劣化を放置していると雨漏りや害虫の侵入、地震がおきたさいに2次災害につながる可能性があります。
この記事では、コーキング補修が必要な症状と補修方法を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
外壁をコーキングする意味
コーキングとは外壁の素材どうしの間に使われる材料で、別名シーリング材とも呼ばれます。
素材の特徴として柔軟性と撥水性が高いです。
コーキング処理をすることで、雨水や害虫の侵入を防ぐ効果があります。
コーキングが劣化していたり処理が甘かったりすると水漏れにつながり、最悪の場合は建築資材の劣化(木材の腐食や金属のサビ)やシロアリなど害虫の進入路になるでしょう。
また、コーキング材がクッションの役割をして、揺れや歪みの負担を軽減します。具体的には地震の揺れや気温や湿度の上昇による建築資材の膨張です。
撥水性が高く柔軟性のある素材なので、使用するさいの利便性も高く、建築素材の繋ぎ目にうってつけな施工としてコーキングがおこなわれます。
コーキングの補修が必要な劣化症状
コーキングの補修が必要な劣化症状を2つ解説します。
もし、あなたの住んでいる家の外壁にあてはまった場合は、早めに専門業者へ相談してください。
ひび割れがある
コーキングにひび割れがある場合は補修が必要です。
コーキング材にひび割れがあるということは、素材の柔軟性が落ちてきて固くなっている証拠です。そのまま放置していると、ひび割れが拡大してやがて切れてしまいます。
また、目線より高い位置の外壁はなかなか確認できません。確認できる範囲は大したひび割れでなくても、頭上のコーキングは思っているより劣化が進んでいる可能性があります。
そのため、小さなひび割れであっても甘く見ずに、業者に確認してもらいましょう。
コーキング材が収縮してはがれている
コーキング材が収縮してはがれている場合は補修が必要です。
ひび割れと同様にコーキング材の弾力性が失われて、接着面である外壁素材と剥離してしまっている状態です。そのまま放置していると、隙間が大きくなってしまい、雨漏りや害虫の侵入経路になってしまいます。
また、地震による揺れへの耐性が弱くなっているので、外壁の破損など思わぬ2次災害につながる原因になります。
そのため、コーキング材が外壁の素材とはがれてしまっている場合は、早急な補修が必要です。
コーキング材の寿命と交換時期
一般的なコーキング材の寿命は5〜10年と言われています。
使用する材質や平均気温や気温の高低差によっても寿命が異なり、平均寿命は倍近く変わってしまいます。
そのため、具体的な交換時期は明言できず、上述した劣化症状を日々の観察で見極めるしかありません。
毎日の観察は現実的に難しいと思いますので、年末の大掃除などで一緒に確認する習慣をつけると効果的です。
コーキング補修の方法
コーキング補修には下記の2つの補修方法があります。それぞれメリット、デメリットがありますので、具体的に解説します。
コーキングの打ち換え
コーキングの打ち換えはすでにされているコーキング材を一度全てはがしてから、新たにコーキング材を打ち込む補修法です。
古いコーキング材を全てはがすので、寿命もリセットされ防水、耐震効果も完全に元に戻ります。
ただし、施工費用が高くなるのと、施工完了までに多少時間がかかるのがデメリットです。
コーキングの打ち増し
コーキングの打ち増しはすでに施工してあるコーキング材の上から、さらにコーキング材を重ね塗りする補修法です。
古いコーキング材をはがす必要がないので、施工時間と費用を短縮できます。
ただし、古いコーキング材が残ったままなので、劣化する間隔が通常より早いです。見た目も厚塗りしている分、少し不格好になる可能性があります。
外壁のコーキングに必要な価格相場
外壁のコーキングに必要な価格相場は下記のとおりです。
・コーキングの打ち換え:約900~1,200円/m+古いコーキング材の撤去費用1~3万円
・コーキングの打ち増し:約500~900円/m
また、高所の場合は足場の設置が必要なため、別途150,000〜20,000円ほど必要です。
一般的な戸建て住宅は、コーキング処理が2m程なので、打ち換えをした場合は約180,000~240,000円とあわせて、古いコーキング材の撤去費用と足場の設置費用を考えると、
約340,000~500,000万円ほど必要です。
打ち増し処理の場合は約100,000~180,000円程と、足場設置がある場合は250,000~380,000円ほどになります。
コーキングは目立たないが大切な施工作業
コーキングは目につく場所にはありますが、あまり気にしない方が多いです。
しかし、平均して5〜10年で劣化するので、放置していると雨漏りや害虫の侵入、地震や気温の変化の影響で建材の歪みが悪化してしまいます。
コーキングの補修方法には「打ち増し」と「打ち換え」があり、それぞれメリットとデメリットがあるので、予算や施工業者と相談して決めてください。
平均的な施工価格は「打ち換え」が180,000~500,000円に対し、「打ち増し」が100,000~380,000円程です。
けっして安い金額ではありませんが、大切な家に長く住むためにも必要なことだと考えます。
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