外壁材・ALCパネルの特徴とは
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外壁材・ALCパネルの特徴
ALCパネルは、原料にセメントや生石灰、アルミ粉末、珪石を主に使用して作られたコンクリート建材です。
軽量で高強度、そして断熱性も持ち合わせており、現在の建築には欠かせません。
ALCパネルの特徴
ALCパネルの強さの秘密は、補強材です。
ALCパネルの内側には、スチール製のメタルラスや特殊な防錆加工の施された鉄筋マットが入っています。
外壁や屋根、床など、場所に合わせて補強材を入れて、必要な強度を出せるように配置します。
優れた断熱性もALCの特徴です。通常のコンクリートのおよそ10倍の断熱性があるとされており、生活環境の向上、光熱費の節約、結露の軽減などに効果を発揮します。
この断熱性の秘密は、パネルにある小さな気泡です。
ALCパネルは、軽量ながら防音性を備えているため、集合住宅などの壁材にも使用可能です。
ALCパネルは、1960年代にはすでに、日本に導入されていましたが、これまでに一度も有害物質などで問題になったことはありません。
1960年代といえば、有害物質のアスベストの使用が盛んだった頃です。
ALCパネルには、このアスベストはおろか、トルエンなどの揮発性有機化合物を含まれず、またホルムアルデヒドも含まれていないため、
建材としても使用面積の規制を受けません。
ALCパネルのメリット
つづいて、特徴と少し重なる部分もありますが、ALCパネルのメリットをご紹介します。
優れた耐火性
ALCパネルはコンクリートです。コンクリートは不燃材料なので、ALC自体も耐火・防火性能に優れています。
火事になっても、ALCパネルからは有害な煙が発生することはありません。
優れた断熱性
ALCパネルの内側には、数多くの小さな気泡があり、このおかげで空気に層ができるため、優れた断熱性があります。
ALCパネルを使った建物は、冬は暖かく、夏は涼しいのです。
軽量で施工しやすい
ALCパネルはコンクリートですが、普通のコンクリートの25%ほどしか重量がないため、施工しやすいという特徴があります。
これにより工期短縮やコスト削減につなげられるほか、建物自体への負担も抑制可能です。
高強度
ALCパネルには、補強材として鉄筋マットなどが入れられています。そのため、非常に高い強度を誇ります。
ALCパネルのデメリット
ALCパネルにも、数は少ないもののデメリットがあります。それは防水性です。
ALCパネルは、内部に気泡があるため断熱性が高いのですが、内部に水が浸透してしまうと、これがマイナスに働いてしまいます。
水分を含むと膨張しやすいのです。やはりよく使われる外壁材のサイディングと比べて、ALCパネルはサイズが小さいため、その分、つなぎ目が増えます。
そのため、ALCパネルの施工では、このようなつなぎ目をしっかりシーリングで埋めなければなりません。
ALCの劣化症状
ALCパネルの外壁は、通常、10年周期で塗り替えを行います。しかし、場合によっては
これよりも早く劣化の兆しが見えてくることがあるので、以下のような症状が表れたら、専門の業者に調査を依頼しましょう。
チョーキング
チョーキングは、外壁が粉を吹いたように白くなる現象です。
これは紫外線などの影響により、塗装が劣化したことで起こります。触ると手が白くなるので、すぐにメンテナンスしましょう。
汚れ
汚れといってもさまざまですが、カビやコケなどが外壁に生えている状況は少々危険です。こ
れは、塗装などの劣化により、ALCに水分が含まれている証しです。
このまま放置しても状況は改善せず、最悪の場合、雨漏りにつながる可能性があるので、すぐに業者に見てもらいましょう。
外壁のヒビ
外壁にヒビが入ってしまうと、そこから雨水が入り込んでしまいます。ALCは水分に弱いので、この状況がつづくと内部で伸縮が繰り返され、ヒビが広がっていきます。
大至急、業者にメンテナンスを依頼しましょう。
コーキングのヒビ
コーキングは、ALCパネルを組む際、目地を埋めるために使います。
外壁同様、風雨や紫外線にさらされるため、劣化が進むと硬化し、ヒビが入りやすくなります。
コーキングにヒビを発見したら、小さくても必ずメンテナンスしましょう。
ALCパネルが劣化した場合の補修
ALCパネルは、定期的なメンテナンスにより、不具合を発生させないことが重要です。しかし、なかなかそううまくはいきません。
そこでALCパネルに不具合が発生した場合の補修方法について少しだけご紹介します。
チョーキングが見られたら塗り替え
チョーキングが見られたら、症状が悪化しないうちに外壁の塗り替えを考えましょう。
シーリングのヒビ割れ
シーリング材が劣化してヒビ割れが発生している場合は、業者にシーリング材の打ち替え、もしくは打ち増し工事を依頼しましょう。
ALCパネル自体のヒビ割れ
ヒビ割れの大きさにもよりますが、通常はシーリング材をヒビに充填する形で補修します。
地震などが原因で大きなヒビが入ってしまった場合は、ダメージが躯体にまで達している可能性もあるので、業者に調査を依頼して修復してもらいましょう。
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