スレート屋根の良さとは
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スレート屋根の良さとは
スレート屋根のシェアと種類
日本の戸建住宅の屋根というと瓦屋根という印象がありますが、最近の新築物件では瓦屋根のシェアが落ち、スレート屋根のシェアが上がっています。この記事ではそのスレート屋根の良さについて説明します。
スレートには天然スレートと化粧スレートの2種類があります。
天然スレートは粘板岩を薄い板状に加工したもので、化粧スレートはセメントに繊維素材を混合して薄い板状にしたものになります。
天然スレートは値段が高いので、スレート屋根と言って一般的に使用されているものは化粧スレートになりますので、この記事ではスレートを化粧スレートの意味で用います。
なお、スレートはカラーベストやコロニアルと言われることもあります。この2つが化粧スレートの代表的な商品名であるからです。
スレート屋根のメリット
スレート屋根のメリットは、価格が安く、耐震性が高く、施工しやすいことです。
スレート自体の面積あたり単価は実は瓦屋根よりも高いのですが、瓦屋根は漆喰で固定しなければいけないのに対して、スレート屋根は施工時に必要な部材がほとんどスレート本体だけであり、全体として安上がりになります。
また瓦屋根の半分程度の重さしかなく、その分地震の揺れに強くなります。
こういった特長から多くの新築家屋がスレート屋根を採用した結果、スレート屋根を施工できる業者が多くなったこともスレート屋根の特長となりました。依頼できる施工業者が多くなるとリフォームやメンテナンスの際も有利になるからです。
スレート屋根のデメリット
コンクリートと繊維素材を混ぜて作ったスレート屋根の素材そのものには、防水性がありません。そのためスレート屋根には防水のための塗料の塗装が不可欠です。
スレートの素材そのものは20年〜30年の寿命があるのですが、塗料の耐用年数は10年〜15年であり、必ず塗り替えなどのメンテナンスが必要になります。また、塗料の耐用年数はあくまで目安ですので、実際の劣化の進行速度は家一件ごとに違います。そのため、うまくメンテナンスができないと、ひび割れや雨漏りといった屋根のトラブルが起こりやすくなってしまいます。
スレート屋根を選ぶべきか
スレート屋根はきちんとメンテナンスさえすれば、新築時の初期費用が安く、カラーやデザインの種類も豊富で、家の見た目の自由度を大きく増します。瓦屋根にしてもメンテナンスしなくてよいというわけではないので、メンテナンスが必要なことはスレート屋根の致命的な欠点とは言えないでしょう。
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