屋根塗装、遮熱効果は「白」
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屋根の色を決める
住宅の屋根というと瓦屋根というイメージがありますが、最近の住宅の屋根はスレート屋根というものが多くなっています。このスレートというのはセメントに繊維素材を入れて薄く伸ばしたもので、これ単体では防水効果がありません。そのため塗料を塗り、その塗料が防水効果を果たすという仕組みになります。したがって、スレート屋根の家においては、屋根の色というのは、塗料を選ぶという形で「施主が決めなければいけないもの」になります。
これは意外と難しくて、なぜなら屋根の色を選ぶということに慣れていないからです。瓦屋根は赤っぽい石州瓦のように地域によって色の違いがなくはないですが、基本的に色の選択肢がそれほどなく、また我々もそういうものだと思ってきました。ですから、あなたが屋根の色を決めろ、何色でも良い、と言われると、どういう基準で決めたら良いのか分からなくなってしまうのです。
そのとき、機能面から考えると、屋根を白く塗るというのは良い選択肢となります。
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白色と遮熱効果
白色は太陽光を反射する効果が高く、家の屋根を白く塗ると太陽光(赤外線)が反射されてしまうので、建物の中にこもる熱が少なくなります。
ほぼ真っ白である「クールホワイト」で太陽光の91%を反射します。それに対してほぼ真っ黒なクールブラックでは太陽光の28.4%しか反射しません。
白い屋根のメリット
白い屋根のメリットは遮熱効果そのものになります。家の中が涼しくなります。その遮熱効果は2度〜5度程度になります。その分だけ冷房代が安く上がることになりますし、省エネです。
白い屋根のデメリット
デメリットは悪目立ちすることです。屋根というのは瓦のような色という常識が染み付いていますので、屋根というと黒や青などの濃い色が一般的ですし、洋風の建築であっても赤茶やグリーンなどの鮮やかな色が多いです。郊外の住宅地などで少し高い所から見てみれば分かりますが、白い屋根の家はほとんどありません。
もう一つのデメリットは汚れが目立つことです。屋根は白い車や白いシャツのように簡単に洗うわけにもいかないし、薄汚れた純白というのは、なんともみっともない感じがします。
違和感なく白い屋根にするコツ
「白は光を反射する」と書いてきましたが、正確に言うと遮熱効果を決めるのは色味ではなくて明度です。明度の高い淡い色ならば、真っ白ほどではないにせよ、高い遮熱効果があります。薄いグレーや薄いブルーや薄いイエローは屋根に用いても違和感がありません。
また、屋根の形状と、敷地形状や周囲の建物や前の道路の幅によっては、屋根が外から見えるとは限らないです。外から見えにくい2階部分にかかっている大屋根を白系統の色にして、1階と2階の間にある目に付きやすい下屋根は濃い色にすると行った工夫も可能です。
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