UV塗料ってどんな塗料?特徴やメリット・デメリットについて解説
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外壁塗装の際には多くの種類の塗料があり、どの塗料を使用するか悩むところだと思います。
そんな中で塗料に高い耐久性を求めているのであれば、UV塗料という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。
UV塗料は光硬化技術を使うことで、耐久性の高さを実現した塗料です。
外壁塗装に使うことで長期にわたってきれいな外観を保ってくれます。
本記事ではUV塗料の特徴や使用するメリットについて以下の内容を解説しています。
・UV塗料とは
・UV塗料のメリット
・UV塗料のデメリット
・UV塗料についてよくある質問
UV塗料について知りたい方はぜひ最後までご一読ください。
目次
UV塗料とは
UV塗料とは、UV(紫外線)によって硬化する塗料のことです。
光硬化技術が用いられており、UV(紫外線)を照射することで即座に硬化します。
硬化のスピードが速いため、塗装工事の際に無駄な時間がかかることがありません。
特徴として、UV塗料は高い耐久性を持っています。
硬化した表面が非常に硬いので傷が入りにくいからです。
カビやコケなどの汚れに強く、耐熱性にも優れています。
外壁塗装に用いると耐用年数の長さから、塗り替えの頻度を減らすことが可能です。
また、UV塗料は硬化すると光沢度が高くなります。
高級感のある仕上がりになり、見映えの面でも使いやすい塗料です。
UV 塗料のメリット
UV塗料は様々な用途で使われており、メリットの多い塗料です。
・高い耐久性を誇る
・耐候性と防水性が優れている
・色と光沢を保持してくれる
これらのメリットがありますので、詳しく解説していきます。
高い耐久性を誇る
UV塗料は高い耐久性を誇ります。
建築材料はよく硬さを鉛筆硬度で表すのですが、従来の塗料(ポリエステルやウレタン)であれば硬度は1~2Hのところ、UV塗料の場合は3~4Hという非常に高い硬度を誇ります。
そのため、傷が入りづらく塗膜がはがれにくいのが特徴です。
高い耐候性も持っています。
時間が経過すると塗装の仕上げ表面が劣化していくものです。
しかしUV塗料は、紫外線や雨などの天候による劣化に強い耐性を持っています。
UV塗料は耐久性の高さから外壁塗装の塗り替え頻度を少なくできる塗料です。
耐候性が優れている
UV塗料は耐候性に優れています。
一般的な塗料を外壁に塗っていても日光によるUV(紫外線)によって色あせたり劣化したりします。
しかしUV塗料は元々UV(紫外線)によって硬化しているので、紫外線に対する耐性が高いです。
上述したように硬度も高いので傷が入ってしまい、その部分から劣化するリスクも小さくなっています。
色と光沢を保持してくれる
UV塗料を使って仕上げた外壁は光沢があり高級感のある仕上がりになります。
ツヤがよく出て、美しい仕上がりになります。
この高級感のある光沢を長期間維持できるのがUV塗料の特徴です。
色あせやくすみが少なく、長期にわたって外観を保護してくれます。
さらに防汚性が高いので汚れにも強いです。
カビに対する耐性も持っているので、きれいな外観を保つ効果が非常に高いのが特徴です。
環境に優しい
UV塗料は環境に優しい塗料です。
多くの塗料はVOC(揮発性有機化合物)を使うことで塗料の粘度を下げて塗装しやすくしています。
しかしUV塗料はVOC(揮発性有機化合物)を含んでいません。
VOC(揮発性有機化合物)は、他の化学物質を溶解する化学溶剤として知られており、危険な物質です。
この有害な化学物質を放出しないので環境に優しいと言えます。
また、UV塗料はホルムアルデヒドという人の粘膜を刺激する有害物質の発散量が少なく、使用する箇所に制限を受けない「F☆☆☆☆の規制値」をクリアしています。
シックハウス規制塗料にならず、人にも環境にも優しい塗料です。
UV塗料のデメリット
UV塗料を使用することにはメリットだけでなく、下記のデメリットもあります。
・価格が高い
・傷がつくと補修しにくい
・厚塗りすると硬化しにくい
上記の項目について解説していきます。
価格が高い
UV塗料の性能が高い分、どうしても価格は高くなってしまいます。
また、UV塗料は光を当てて硬化させるための特殊な機械を必要とします。
塗装業者にとっては機材に費用がかかってしまうので、施工費も高くなりますので注意してください。
価格に見合うほどのメリットはありますので、十分に考慮してから使用を検討してください。
傷がつくと補修しにくい
UV塗料は傷がつくと補修しにくいというデメリットを持っています。
表面の硬度が高いので傷は入りにくいのですが、一度傷が入ってしまうと補修が難しくなってしまいます。
一般的な塗料は1~2Hの硬度ですが、UV塗料は硬化したときに3~4Hという非常に高い硬度だからです。
もし傷が入ってしまった場合は、塗装業者にお願いして補修をしてもらうことをおススメします。
厚塗りすると硬化しにくい
UV塗料は紫外線を使用して硬化するため、厚塗りしてしまうと下層まで光線が到達せず、うまく硬化できない可能性があります。
硬化がうまくいかないと、塗装の仕上がりが不均一になってしまい見映えが悪くなります。
硬化不足が生じると剥離のリスクも高まってしまいますので注意が必要です。
塗装を検討しているのであれば、十分な技術を持った塗装業者に依頼しましょう。
UV塗料についてよくある質問
UV塗料はまだ歴史の浅い塗料なので、あまり馴染みがなく気になる点も多いと思います。
そこで、UV塗料を使用する際によくある質問についてお答えしていきます。
・UV塗料の外壁以外の用途は?
・UV塗料の耐用年数は?
・UV塗料のメンテナンス方法は?
これらの質問について回答していきます。
UV塗料の外壁以外の用途は?
UV塗装は住宅の外壁のみならず、様々な場所で活躍しています。
たとえばウッドデッキの表面保護を目的として塗装したり、プールの防水塗装としても活用されていたりします。
屋内で使用する場合だと、床材や家具にUV塗装を施して、紫外線による日焼けを保護する効果や傷が入りにくくする効果があるのです。
UV硬化の技術はネイルにも活用されています。
UV塗料の耐用年数は?
UV塗料で外壁塗装したときの耐用年数ですが、一概には決まっていません。
UV塗料の“UV”は硬化方法であり、耐用年数とは関係ありません。
耐用年数は含まれているフッ素やウレタンなどの塗料に含まれる樹脂に影響します。
UV無機塗料であれば耐用年数は18~20年程度になりますし、UVシリコン塗料なら7~15年になります。
UV塗料のメンテナンス方法は?
UV塗料を外壁塗装に使用したときのメンテナンス方法ですが、特に特別な方法はしなくてよいです。
その他の塗料を使って外壁塗装をしたときと同じようなメンテナンスが必要です。
定期的にひび割れや剥離、カビ、コケなどがないか、目視点検を行いましょう。
外壁をきれいな状態に保つためには定期的な清掃が有効です。
また、塗装面だけでなくコーキングが切れていないか確認しましょう。
コーキングに関しては5~10年程度を目安に交換の必要があります。
高い耐久性を誇るUV塗料を使用するには業者に依頼しよう
UV塗料は高い耐久性を誇り、外壁だけでなく様々な用途に使われている塗料です。
光沢があり高級感を出すことができ、きれいな仕上がりのまま長期間維持してくれる効果があります。
耐汚性や防カビ性に優れているのも魅力の一つです。
メリットの多いUV塗料を使って外壁塗装したい場合は、お近くの業者に依頼してみましょう。
UV塗料を塗装するには技術を必要とするため、信頼できる業者を探してみてください。
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千葉県千葉市稲毛区
私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。
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