付帯部とは?種類や費用相場、塗装が必要な理由を詳しく解説
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「見積書の付帯部が何のことかわからない」
「付帯部も塗装すると費用はいくらぐらいになるの?」
このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
付帯部とは外壁や屋根以外で外観を構成する設備のことです。
外壁と同じタイミングで塗装することが多い印象があります。
付帯部にはさまざまな種類があるため、業者に依頼する前に塗装や費用相場について理解しておくことが重要です。
何も知らずに依頼してしまうと業者とのトラブルになりかねません。
本記事では付帯部の種類や費用相場、塗装が必要な理由などを詳しく解説します。
家の外観や機能の劣化を防いで長く住みたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
定期的に塗装が必要な「付帯部」とは
付帯部とは、外壁や屋根以外の細かい箇所のことです。
代表的なものとして雨樋や軒天、破風板などがあり、それぞれ快適な家を作るために欠かせません。
付帯部は主に屋根や外壁で対処できないトラブルを回避する役割があります。
業者に外壁の塗装を依頼した際、見積書で「付帯部」という項目が記載されます。
記載されている場合は、外壁以外の部分で施工する箇所の費用と捉えておきましょう。
ただし、外壁の塗装費用に付帯部を含めて見積もりを出す業者もいるため、記載されていなければ一度聞いておくことをおすすめします。
外壁と同時に付帯部の塗装が必要な理由
付帯部は外壁と同時に塗装するのがおすすめです。
理由として、以下の3点が挙げられます。
・塗装コストを抑えるため
・劣化の進行を抑えるため
・外観の見栄えをよくするため
付帯部も塗装するメリットについても把握できますので、業者に依頼しようかどうか悩んでいる人は参考にしてみてください。
塗装コストを抑えるため
外壁と同時に付帯部を塗装すると1回で施工が終わるため、費用を安く抑えられます。
別々でのタイミングで塗装を依頼すると、費用が高くなりやすいです。
とくに足場の設置にかかる費用が2回分発生するので高くなってしまいます。
足場の設置には20万円程度かかるため、2回分だと40万円です。
費用についてはあらゆる要因によって変動するため一概には言えませんが、同時に塗装したほうが安く抑えられる可能性が高くなります。
劣化の進行を抑えるため
付帯部も外壁と同様、塗装に汚れや剥がれが発生すると劣化しやすくなるため、早期にメンテナンスを実施することが重要です。
塗装が剥がれてしまうと付帯部に水が浸み込んだり、紫外線にさらされたりして機能が劣化します。
劣化すると雨漏りや内部劣化の原因になるので、あまり好ましくありません。
塗装せず放置すると付帯部自体がぼろぼろになり、交換が必要になってよりコストがかかってしまいます。
交換が必要になる前に塗装をしておくと劣化の進行具合を遅らせられるので、必ずしておきましょう。
外観の見栄えをよくするため
外壁だけ塗装をしたとしても、付帯部が汚いと、見栄えはよくありません。
外壁が綺麗なことにより、付帯部の汚れや傷がより目立ってしまいます。
とくに雨樋や雨戸などは目立つ箇所に設置されるので、気になりやすいです。
できるだけ外壁と付帯部を同じタイミングで塗って、外壁と色合いを整えることで、美観を維持できるようになります。
塗装が必要な付帯部の種類と費用相場
外壁と一緒に塗装することが多い付帯部として、以下の5つが挙げられます。
・雨樋(あまどい)
・軒天(のきてん)
・破風板(はふいた)、鼻隠し
・シャッター、雨戸
・帯板、幕板
費用相場についても把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
雨樋(あまどい)
雨樋は雨が降った際の通り道のことで、塩化ビニルでできている場合が多いです。
塩化ビニルは紫外線に当たり続けていると、衝撃に弱くなって割れる可能性があります。
できるだけ破損させないためにも、塗装をして紫外線による劣化を防ぐことが重要です。
費用相場は1m当たり550~3,500円となっています。
軒天(のきてん)
軒天は屋根の外側にある軒先の天井部分のことです。
軒天はひび割れや塗膜の剥がれが起きるリスクがあり、外壁と同じタイミングで塗装をするのが望ましいです。
ただし、シミが付いている場合は塗装では補修しきれないことがあります。
雨漏りが発生している可能性が高いため、張り替えが必要です。
1平方メートルあたり800~1,500円が費用相場となっています。
破風板(はふいた)・鼻隠し
破風板と鼻隠しは屋根の側面に取り付けられた板材のことで、雨水が屋根裏に浸入することを防ぐ効果があります。
太陽光や風雨の影響を直接受けるので、劣化が進行しやすいです。
劣化を放置すると雨漏りのリスクが高くなるため、塗装する必要があります。
費用相場は1mあたり650〜1,400円です。
シャッター・雨戸
窓の保護に使われるシャッター や雨戸は、鉄でできていることが多いです。
塗装が剥がれると鉄は劣化して、サビが発生するためメンテナンスが必要です。
劣化を放置するとシャッターや雨戸の内部まで錆が発生して穴があいてしまいます。
シャッターボックスと雨戸の費用相場は以下のとおりです。
・シャッターボックス:1箇所あたり1,500~3,000円
・雨戸:1枚あたり2,000~5,000円
穴があいてしまうと交換する必要があり、よりコストが高くなってしまうので、予防策として塗装しましょう。
帯板・幕板
1階と2階の間や部屋の間の外壁を区切るための板を帯板や幕板と呼びます。
帯板や幕板は主に外観をおしゃれにするために用いられることが多いです。
塗装が剥がれると見映えが悪くなってしまうため、外壁と同時に補修することをおすすめします。
劣化してぼろぼろになると交換が必要になるので、事前に塗装することが大切です。
費用相場は1m当たり800~1,200円となっています。
付帯部を塗装する際の注意点
付帯部を塗装する際の注意点として、以下の3つがあります。
・見積書や契約書に塗装範囲が明記されているか確認する
・業者と相談しながら色を選ぶ
・素材に合わせた塗料を選ぶ
塗装後に後悔することがないよう、事前に注意点について詳しく把握しておきましょう。
見積書や契約書に塗装範囲が明記されているか確認する
付帯部の塗装を依頼する際は、作業範囲を事前に把握しておきましょう。
塗装業者の見積書には「付帯塗装:〇円」と記載されており、作業範囲が明記されていないことがあります。
範囲がわからないと、依頼したかった付帯部を十分に塗装してもらえないトラブルが発生してしまいかねません。
塗装を十分にしてもらえなかった場合、追加で依頼しなければならず、さらに料金を払わなければならなくなってしまいます。
業者と相談しながら色を選ぶ
付帯部の色によって家全体の印象が変わるので、デザインに精通している業者と相談しながら選びましょう。
付帯部の色は家の外観にまとまりがあれば、外壁と同系色でも違う色でも問題ありません。
付帯部と外壁の色を確認するには、カラーシミュレーションができるサイトも利用してみましょう。
自身で色を選ぶのが不安なら、業者に質問することをおすすめします。
素材に合わせた塗料を選ぶ
付帯部によって素材が異なるので、塗料との相性を確認して選ぶことが大切です。
アルミや樹脂など塗装しないほうがよい素材や、塩ビ鋼板のような使用できる塗料が限られている素材があるので、気を付けましょう。
業者に相談したうえでどの塗装がよいか提案してもらうことをおすすめします。
付帯部も外壁と同時に塗装しよう
付帯部は外壁や屋根以外で外観を構成する部分のことです。
塗装することで、内部劣化や雨漏りを防ぎやすくなる効果があります。
外壁と同時に塗装すれば、コストの削減や美観の維持にもつなげられます。
業者に依頼する際は、見積書や契約書を確認し、塗装してもらえる付帯部の範囲を確認しましょう。
塗装の色や素材に合った塗料を選ぶ際は、業者と相談して選ぶことをおすすめします。
外観のよい家にするためにも、業者に頼んで付帯部を塗装してもらいましょう。
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マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世
保有資格:
足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了
業界歴・経歴:
塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施
出身地:
千葉県千葉市稲毛区
私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。
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