シリコン塗料で塗装するメリットは?費用相場や耐用年数について解説
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シリコン塗料は合成樹脂のシリコンが主成分の塗料のことです。
値段が手頃な割に高機能で耐久性に優れているため、外壁や屋根のリフォームによく活用されています。
ただし、使用する塗料や塗装業者によって耐久性や費用相場が異なるため、シリコン塗料の特徴について正しく把握しておくことが大切です。
本記事ではシリコン塗料での塗装を検討している人向けに、メリットや費用相場、耐用年数について紹介します。
業者に依頼する際のポイントも把握できますので、ぜひ参考にしてください。
目次
シリコン塗料で塗装するメリット
シリコン塗料は合成樹脂のシリコンを主成分とした塗料です。
アクリル樹脂を使ったアクリル塗料をベースにシリコンを加えて作られています。
シリコンは化学的に安定した物質で、機能性が高く費用対効果も高い点が特徴です。
シリコンを活用するメリットとして、以下の3つがあります。
・耐久性に優れている
・光沢があり見映えがいい
・種類が多い
シリコン塗料とほかの塗料の違いを比較して紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
耐久性に優れている
シリコン塗料はウレタン塗料のような低価格帯の塗料と比べて耐久性に優れています。
外壁塗装で用いた場合の耐用年数は、以下のとおりです。
・シリコン塗料:7〜15年
・ウレタン塗料:5〜10年
シリコン塗料の耐用年数が高いのは、湿気を通しやすく塗装が剥がれにくいことが理由です。
耐熱性や撥水性もあるため天候による影響を受けにくく、酸性雨や紫外線にも強いという特徴があります。
塗装が剥がれにくいので雨の浸入を防止しやすく、内部劣化のリスクを減らすことが可能です。
耐用年数が長いので、メンテナンスの頻度を少なくでき、塗り替えにかかる費用を抑えられます。
光沢があり見映えがいい
シリコン塗料は光沢やツヤのある仕上がりになり、家の外観をよりよくできます。
塗料によってはセラミックも含まれており、泥水を弾いてくれるため汚れにくいです。
汚れが付きにくいため、長期間見た目が劣化しにくく、美観を保てます。
種類が多い
シリコン塗料はコストパフォーマンスの高さから人気なのもあり、さまざまなメーカーが売っているため種類が豊富です。
カラーバリエーションも多く、低価格帯から高価格帯までさまざまなシリコン塗料が売られています。
自分の好みや予算に合わせて選べるため、ぜひ希望にあったものを探してみてください。
シリコン塗料で塗装するデメリット
シリコン塗料で塗装するデメリットとして、以下の3点があります。
・価格が高くなりやすい
・フッ素塗料ほど耐久性が高くはない
・ひび割れしやすい
シリコン塗料をおすすめできない人の特徴についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
価格が高くなりやすい
シリコン塗料はウレタン塗料より価格が高い傾向にあり、1平方メートルあたりの相場は以下のようになります。
・シリコン塗料:1,800~3,500円
・ウレタン塗料:1,500~2,500円
ただしシリコン塗料は耐用年数が長いため、長期的に考えれば塗装に発生する費用を抑えられます。
リフォーム後10年は住み続けるのであれば、メンテナンスの頻度の少ないシリコン塗料を用いることをおすすめします。
短期間で住み替えを考えている場合は、ウレタン塗料でも問題ありません。
フッ素塗料ほど耐久性が高くはない
耐久性で選びたい人は、シリコン塗料よりもフッ素塗料がおすすめです。
それぞれの耐用年数を比較すると、以下のようになります。
・シリコン塗料:7〜15年
・フッ素塗料:12~20年
ただし、フッ素は1平方メートルあたり3,500~5,000円とシリコン塗料よりも価格が高いです。
フッ素のほうが年単位でかかる費用が高いため、費用対効果で選びたい人はシリコン塗料がおすすめです。
費用対効果よりも「メンテナンスの手間を省きたい」「耐用年数を重視したい」と考えている人は、フッ素塗料を選びましょう。
ひび割れしやすい
シリコン塗料は塗膜部分が硬いため、基本的にははがれにくいです。
しかし、弾性が低いので地震や風雨による強い揺れに耐えられず、塗膜が割れてしまう可能性があります。
温度や水によって伸び縮みする建材への塗装にも向いていません。
ただし、ひび割れの起きにくい弾性塗料を上塗りや下塗りに活用することで解決できます。
2液型という種類のシリコン塗料で塗装する場合は、弾性力のある硬化剤を活用すればひび割れのリスクを軽減できます。
シリコン塗料の価格相場と耐用年数
シリコン塗料による塗装を業者に依頼する場合、価格相場は1平方メートルあたり1,800~3,500円です。
下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りをしたときの金額となっています。
100平方メートルの外壁を塗装した場合、塗装にかかる金額は18~30万円です。
使用するシリコン塗料が業者によって異なるため、価格が変動します。
塗装以外にも以下のような費用がかかります。
・足場代
・下地処理代
・諸経費
詳しい価格を知りたい人は業者に見積もりを依頼しましょう。
シリコン塗料の耐用年数は以下のとおりです。
・外壁塗装で使用する場合:7〜15年
・屋根の塗装で使用する場合:4〜9年
外壁よりも屋根のほうが紫外線や雨に当たる時間が多いため、耐用年数が短くなっています。
シリコン塗料の種類
シリコン塗料は以下の4つに分類されます。
・水性1液型
・水性2液型
・溶剤1液型
・溶剤2液型
水性と溶剤は塗料を希釈する成分が違います。
水性は水で希釈し、溶剤はシンナーで希釈するタイプの塗料です。
現在は耐久性の向上や環境問題などによって、水性のシリコン塗料がよく使われるようになっています。
溶剤は水性よりも耐用年数が高い点が特徴です。
しかし「費用が高い」「臭いが気になりやすい」というデメリットがあるので注意しましょう。
1液型と2液型については、使い方に違いがあります。
1液型はそのまま使うことが可能で、2液は硬化剤と混ぜて使用します。
価格で選びたい人は1液型、耐久性で選びたい人は2液型がおすすめです。
シリコン塗料を選ぶ際の注意点
シリコン塗料を選ぶ際は、シリコン含有率に注意して選びましょう。
含有率は決まりがないため、1%でもシリコンが入っていればシリコン塗料として販売できてしまいます。
含有率が低いほど安価での購入が可能です。
しかし、耐久性が低いため短期間で塗替えが必要になるリスクがあります。
耐久性で選びたい人は、含有率40~65%くらいの比較的高い塗料を選ぶことをおすすめします。
業者によっても使用しているシリコン塗料が違うため、見積もり時に確認しましょう。
シリコン塗料の塗装を依頼する際のポイント
できるだけ信頼できる業者を選べるよう、以下のポイントを確認しましょう。
・シリコン塗料での塗装実績が豊富か
・塗装関連の資格を保有している業者か
・下地処理も可能な業者か
・見積書に具体的に塗装面積や使用する塗料の名前を記載しているか
・見積書の内容について詳しく教えてもらえるか
上記を確認することで、悪徳な業者に依頼してしまうリスクを低くできます。
価格相場を把握できるよう、複数の業者に見積もり依頼しましょう。
シリコン塗料で塗装してお家をメンテナンスしよう
シリコン塗料は耐久性が高く、コストパフォーマンスも優れた塗料です。
リフォーム後に少なくとも10年は住みたいと考えている人は、耐用年数の長いシリコン塗料を選ぶことをおすすめします。
ただし、シリコン塗料によっては含有率が低いものもあるため注意が必要です。
業者を選ぶ際は、見積もりに使用する塗料が明記されているかを確認し、その塗料が問題ないかを調査してから依頼しましょう。
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