外壁コーキングのひび割れは補修が必要!補修方法や費用相場を解説

「外壁のコーキング部分のひび割れは放置しても大丈夫?」

「外壁コーキングのひび割れはDIYでなおせる?」

外壁サイディングのつなぎ目や、窓やドアなどの接合部分に使用されるコーキングは、経年劣化などの影響によりひび割れが発生します。

外壁コーキング部分のひび割れは自然と直ることがないため、できるだけ早いうちに修理が必要です。

本記事では、外壁コーキングの役割やひび割れの原因などについて解説します。

コーキングの修理方法や費用相場についても紹介しますので、修理を検討中の方はぜひ参考にしてください。

外壁コーキングの役割

住宅の外壁は、コーキングを行うことで高い防水性や耐久性を実現しています。

外壁コーキングの主な役割は以下のとおりです。

・外壁からの水の浸入を防ぐ
・外壁の負担を軽減する

外壁コーキングに不具合が発生すると、十分に役割を果たせなくなってしまいます。

不具合が発生した際にはできるだけ早く補修を行いましょう。

水の浸入を防ぐ

外壁コーキングの役割の1つ目は、外壁内部への雨水の浸入防止です。

外壁サイディングのつなぎ目や窓の接合部などは、コーキングを注入しないと隙間が発生してしまいます。

外壁に隙間があると、雨水などが外壁内部に入りこむため、外壁材の腐食が進み住宅自体の寿命を縮めてしまいます。

つなぎ目や接合部にコーキングを注入することで、建物内部への水の浸入を防いでいるのです。

負担を軽減する

外壁コーキングの役割の2つ目は、外部からの衝撃や負担などを軽減する緩衝材としての役割です。

外壁材は、気温の変化による膨張や地震の衝撃など、日ごろからさまざまなダメージをうけているのです。

コーキング剤はゴムのように伸縮性があるため、つなぎ目や接合部を埋めることで、外壁材への負担を軽減できます。

一方でコーキングがないと外壁材同士がぶつかり破損しやすい状態となるため、住宅の耐久性が低下してしまいます。

外壁コーキングにひび割れが発生する原因

外壁のコーキング部分は、ひび割れが発生する場合があります。

ひび割れが発生した箇所から雨水が浸入し住宅の耐久性を低下させる恐れがあるため、補修が必要です。

外壁コーキングのひび割れの原因は、主に以下の4つが挙げられます。

・経年劣化
・施工不良
・外部からの圧力
・塗装部分のひび割れ

各原因について詳しく解説します。

経年劣化

外壁コーキングのひび割れは、経年劣化が原因のケースがほとんどです。

コーキングは、直射日光や寒暖差による影響が大きい素材です。

そのため日当たりの良い南側のコーキングは、外壁コーキングのなかでも劣化が早い傾向にあります。

コーキングは古くなると硬化するため、経年劣化したコーキングは軽い衝撃でもひび割れが生じる可能性が高いです。

施工不良

外壁コーキングのひび割れは、施工時のミスが原因で発生する場合もあります。

施工不良が原因の場合は、施工後すぐにひびが入るケースが多いです。

そのため、施工後1年もしないうちにひび割れが発生した場合は、早急に施工業者へ連絡を入れるようにしましょう。

外部からの圧力

外壁コーキングのひび割れは、地震や台風など外部からの強い衝撃で発生する場合もあります。

地震や大きな台風の後は、コーキング部分にダメージがないか確認するのがおすすめです。

他にも、サイディングが湿気を吸ったり寒暖差により膨張したりすると、コーキング部分に圧力がかかりひび割れの原因となる場合があります。

サイディングは窯業系や金属系など種類によって、水の吸収のしやすさや熱膨張のしやすさなどが異なります。

塗装部分のひび割れ

コーキング部分を塗装している場合は、塗膜にひび割れが発生することがあります。

塗装部分のひび割れは、コーキングそのものがひび割れをしているわけではないため、コーキングの補修は必要ありません。

見た目で塗装部分のひび割れかコーキング部分のひび割れか判断が難しい場合、まずは専門業者に相談するのがおすすめです。

ひび割れが発生した外壁コーキングの補修が必要な理由

外壁のコーキング部分にひび割れが発生した場合は早急に補修が必要です。

補修が必要な理由は以下の2つが挙げられます。

・外壁内部の劣化を防ぐため
・雨漏りの発生リスクを下げるため

ひび割れを放置しても自然と直ることはないため、できるだけ早いうちに補修を行いましょう。

外壁内部の劣化を防ぐため

外壁コーキングのひび割れからは、雨水が外壁内部に浸入してしまいます。

外壁内部に雨水が浸入すると、外壁材の腐食が進行するため、早々に外壁リフォームが必要となります。

外壁コーキング部分のひび割れは、外壁内部の劣化を防ぐためにも早急な補修が必要です。

雨漏りの発生リスクを下げるため

外壁コーキングのひび割れを放置すると、外壁材が腐食して最終的に家の内部にまで雨水が浸入します。

さらに雨漏りが発生すると構造部分がジメジメした状態になるため、シロアリやカビが発生する恐れもあります。

外壁コーキングのひび割れを放置すると、家の寿命を早めてしまうことになるのです。

外壁のコーキング部分にひび割れを見つけた場合は早急に補修を行いましょう。

外壁コーキングの寿命

外壁コーキングのひび割れは、経年劣化が原因となる場合が多いため、寿命を把握しておくことも大切です。

外壁コーキングの寿命は、コーキング材の種類によって異なりますが5〜10年程が目安となります。

コーキングは、紫外線や寒暖差の影響を受けやすい素材であるため、直射日光が当たる部分は劣化が早い傾向にあります。

日当たりが良い南側にあるコーキングの劣化具合を目安に、補修を検討するのがおすすめです。

外壁コーキングの補修方法と費用相場

自宅の外壁コーキングにひび割れが発生している場合は、補修費用がどれほどかかるのか気になる方もいるでしょう。

ひび割れが発生した外壁コーキングの補修費用は、補修方法によって異なります。

外壁コーキングの補修方法は主に以下の2つです。

・打ち替え
・増し打ち

各補修方法には、それぞれメリット・デメリットが存在します。

費用面だけではなく各補修方法の特徴を理解したうえで、劣化の状況に適した補修方法を選択しましょう。

打ち替え

打ち替えとは、既存のコーキングを取り除いてから新しいコーキングを施工する方法です。

打ち替えの費用は約800〜1,500円/平方メートルが相場となります。

基本的に経年劣化によりひび割れが発生した場合は、打ち替えでの補修を実施します。

打ち替えのメリットは、既存のコーキングを撤去して新しいコーキングを充填するため、増し打ちよりも長持ちする補修ができることです。

一方で、デメリットは増し打ちよりも費用が高額となる点が挙げられます。

増し打ち

増し打ちとは、既存のコーキングを撤去せずに新たなコーキングを施工する方法です。

増し打ちの費用は約500〜1,000円/メートルが相場となります。

増し打ちのメリットは、費用を抑えられて工期が短い傾向にある点です。

デメリットは、打ち替えに比べて耐用年数が短いことが挙げられます。

増し打ちは一定の条件を満たさないと実施できない補修方法です。

増し打ちができる場合は以下2つの条件を満たす場合となります。

・コーキング部分がそれほど劣化していない
・コーキング材を充填できる厚みを確保できる

増し打ちを検討している場合は、劣化の進行具合を把握してデメリットを十分に考慮したうえで依頼する必要があります。

外壁コーキングのひび割れ補修はDIYより業者への相談がおすすめ

コーキング材はホームセンターなどで簡単に入手できるため、DIYで補修しようと思う方もいるでしょう。

しかし、外壁コーキングのひび割れをDIYで補修するのはおすすめできません。

外壁コーキングのひび割れは、外壁と相性の良いコーキング材を使用し適切な方法での施工が必要です。

適切な補修を行うためには専門的な知識を要します。

とくに打ち替えは、既存のコーキング材の撤去など難易度が高いため、専門業者への依頼がおすすめです。

ひび割れが発生した場所によっては、ハシゴなどが必要となるため転落によるケガのリスクも考えられます。

コーキングにひび割れが発生した場合は、無理をせずに専門業者へ補修を依頼しましょう。

業者に依頼するメリット

外壁コーキングのひび割れの補修は、高所での作業もあるため業者に依頼するのがおすすめです。

業者に依頼するメリットは、主に以下の2つが挙げられます。

・施工技術が高いため仕上がりがきれい
・豊富な知識で適切な補修をしてくれるため、補修後の持ちが良い

外壁コーキングを長持ちさせるには、外壁と相性の良いコーキング材を使用して適切な方法で補修することが大切です。

コーキング材選びや補修方法で間違った選択をしてしまうと、すぐに不具合が発生してしまう場合があるため、専門的な知識を要します。

専門業者であれば状況に適したコーキング補修を実施するため、DIYよりも長持ちする補修が可能です。

施工技術が高いため仕上がりがきれいな点も、業者に依頼する大きなメリットといえます。

コーキングの補修は施工箇所によって足場の設置が必要となるため、外壁や屋根のリフォームと同時に行うと費用を抑えることが可能です。

参考:コーキング材は外壁の補修にも使用される

コーキング部分のひび割れとは少し話がそれますが、コーキング材は外壁の補修にも使用される場合も多いです。

外壁のひび割れ(クラック)でのコーキング材の使用は、コーキング部分のひび割れ以上に専門知識や高い技術を要します。

DIYで外壁のひび割れを修理すると、施工不良を引き起こすだけではなく、仕上がりの見た目も悪くなる場合があります。

軽微なひび割れでも自分で修理しようとせずに、まずは専門業者への相談がおすすめです。

外壁のひび割れについては、以下の記事を参考にしてください。

外壁に発生する5種類のひび割れを解説!緊急に補修が必要なのは?

外壁やコーキング部分のひび割れは早急に補修しよう

外壁のコーキング部分は、住宅の耐久性を高めるための重要な役割を持っています。

コーキング部分のひび割れを放置すると、そこから雨水などが浸入し、住宅内部の劣化を進行させてしまいます。

ひび割れを見つけたら早急な補修が必要です。

コーキングの寿命は5〜10年ほどが目安となります。

寿命を迎えたコーキングは不具合が発生するリスクが高まるため、定期的に点検をするのがおすすめです。

大切な住宅を守るためにも、外壁コーキング部分にひび割れを発見したら早急に専門業者へ相談しましょう。

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