自分でできる外壁の汚れの落とし方!原因や洗浄の必要性も詳しく紹介

自分でできる外壁の汚れの落とし方!原因や洗浄の必要性も詳しく紹介

外壁には雨や風によってさまざまな種類の汚れが付着するため、定期的に清掃することが大切です。

汚れを放置すると見た目だけでなく、雨水の浸食によって外壁内部が劣化するおそれがあります。

本記事では外壁が汚れる原因や必要性、洗浄方法について詳しく紹介します。

DIYでは洗浄できない外壁の対処方法や汚れを軽減する方法も分かりますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

外壁の汚れの種類

外壁の汚れの原因になるものは、以下の6種類があります。

・ほこりや排気ガス
・カビ
・コケ
・雨汚れ
・サビ
・塗装の色あせ

汚れによって掃除方法が変わることがあるため、以下を読んで自宅の外壁の汚れがどれにあたるかを確認してみましょう。

ほこりや排気ガスの付着

大気中に含まれているほこりや排気ガスが外壁に付着して汚れることがあります。

外壁が黒色や茶色っぽくなったり、油汚れが付着したりします。

とくに凹凸のある壁は汚れが引っかかりやすく、黒ずみしやすいです。

ほこりや排気ガスの汚れを落とす際は、高圧洗浄や重曹によって落とせる可能性があります。

カビ

カビは日当たりの悪いところや湿気の高いところに発生します。

高温多湿の環境を好むため、梅雨や秋雨の時期には注意が必要です。

カビを放置すると少しずつ広がってしまいます。

カビが発生して間もない場合は、市販の外壁汚れ専用のクリーナーで落とせます。

しかし、カビを放置すると根深くなるので、自力では落とせず業者への依頼が必要です。

コケ

コケは風により胞子が外壁に付着することで発生します。

日当たりの悪いところに発生しやすく、湿気により繁殖して外壁がくすんだ緑色になります。

コケが生えている川や山などが近いと外壁に付着しやすいです。

清掃の際は、高圧洗浄機や外壁汚れ専用クリーナーを用いる必要があります。

雨汚れ

雨汚れは、外壁に付着したほこりや排気ガスなどが流れ切らずに残ってしまった汚れのことです。

雨だれとも呼び、上から下に黒い筋のような形状をしています。

放置すると取れなくなってしまうため、業者に相談しましょう。

軽度であれば自宅でも簡単に落とせます。

サビ

外壁に金属系サイディング材を用いている場合、サビが発生する可能性があります。

基本的に金属系サイディングは耐食性に強く、サビにくいです。

しかし経年劣化によって防水性能が低下すると、サビが発生してしまいます。

金属系サイディングでなくても、外壁に何かしらの金属製品と接触してサビをもらう場合もあります。

サビを落とすのは難しいため再塗装が必要です。

塗装の色あせ

紫外線の影響によって、塗装面が剥げて色あせてしまいます。

塗装がはがれると、塗料に含まれた顔料がチョークの粉のように出る「チョーキング」という現象が発生します。

塗料がはがれると防水効果が薄れて雨水が外壁に浸透してしまうため注意が必要です。

清掃では修繕できないので、塗装をし直す必要があります。

外壁の汚れが目立ちやすい・発生しやすい理由

外壁の汚れが目立ちやすい・発生しやすい理由は以下の4つです。

・汚れが目立ちやすい色で塗装している
・外壁に凹凸がある
・風通しが悪い
・交通量が多い

理由がわかれば対策も立てやすいため、それぞれ詳しく解説します。

汚れが目立ちやすい色で塗装している

外壁を白や黒に近い色で塗装していると、汚れが目立ちます。

白系の塗料で塗装している場合は、ほこり・排気ガス・雨などの黒っぽい汚れが目立ちやすいです。

また、黒などの暗く濃い色も外壁の劣化がよく目立ちます。

本来の色が濃い場合には、色あせに気づきやすいです。

外壁に凹凸がある

外壁の表面に凹凸があるデザインは、汚れが目立ちやすい要因の1つです。

凹凸がなく平らな外壁は、汚れがついても雨できれいに流れるケースがよくあります。

表面に凹凸があると、雨が降っても汚れが流れずに留まりやすいです。

外壁の表面に溜まった汚れはカビやコケの原因になります。

風通しが悪い

風通しの悪さも外壁の汚れが発生しやすい原因の1つです。

風通しが悪いと湿気が溜まり、カビやコケの繁殖につながります。

建物や生い茂った木々に隣接し、日陰になりがちな外壁は特に注意が必要です。

日差しでしっかり乾くことが少ないため、ジメジメした湿気が汚れの原因になります。

交通量が多い

交通量が多い通りに面している外壁は汚れが目立つことが多いです。

車やバイクの排気ガスや道路の汚れなどが外壁につきやすいからです。

排気ガスや道路の汚れは、外壁の見た目を悪くするだけではありません。

劣化を早める原因につながるため、早めの汚れ落としが大切です。

外壁の汚れ落としに必要な道具

外壁の汚れを自分で落とすには、以下の道具が必要です。

・柔らかい毛のブラシやスポンジ
・延長ポール
・カビ取り剤、外壁用洗剤
・ホース、高圧洗浄機
・手袋、マスク

用途や目的もご紹介しますので参考にしてください。

柔らかい毛のブラシやスポンジ

柔らかい毛のブラシやスポンジは、外壁や目地を傷つけずに汚れを落とすために使います。

ブラシは、凹凸に溜まった汚れもきれいに掻き出せます。

柔らかいブラシやスポンジで、力を入れすぎないよう優しくこすり洗いしましょう。

延長ポール

手の届きにくい高いところでの作業用として、延長ポールが活躍します。

脚立に登ってもなかなか手が届かない2階部分は延長ポールを使用しましょう。

延長ポールの先にスポンジを取りつけて、高い場所の汚れを落とします。

安全に作業するために持っておきたいアイテムです。

カビ取り剤・外壁用洗剤

外壁のコケやカビを落としたいときには、カビ取り剤や外壁用洗剤を使用します。

外壁用や屋外用と明記されたカビ取り剤・外壁用洗剤を必ず用意してください。

外壁洗剤は埃・水垢・スス・排気ガスなどの汚れ落としに向いています。

ホース・高圧洗浄機

汚れを水で洗い流すためにホースや高圧洗浄機を使います。

高圧洗浄機は頑固な汚れを洗い流すのに効果的です。

ただし、水圧が強すぎると外壁を傷つけてしまうため使用時には注意が必要です。

弱めの水圧で、外壁から少し離して使用しましょう。

手袋・マスク

手袋やマスクも、外壁の汚れ落としには必須の道具です。

外壁の汚れが手に付着しないようにすることや、飛び散った汚れを吸い込まないために使用します。

外壁の汚れには排気ガスやホコリ、鳥のフンなどさまざまなものが混ざっています。

身体への悪影響が考えられるため、手袋やマスクは必ず準備してください。

自分で外壁の汚れを落とす方法

外壁の汚れを落とす方法として、以下の4種類があります。

・スポンジやブラシを使って落とす
・外壁専用のクリーナーを塗布する
・高圧洗浄機を使用する
・業者に依頼する

外壁の汚れのレベルごとに適切な清掃方法を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

スポンジやブラシを使って落とす

汚れが少なければ、ブラシやスポンジで簡単に落とせます。

重曹と水を混ぜた洗浄液を使えば、より洗浄力を高めることが可能です。

洗浄液の作り方として、水100mlに対し重曹を小さじ一杯混ぜます。

混ぜた液体をスプレーボトルに入れると完成です。

洗浄方法は以下のように行います。

・外壁の汚れに洗浄液を吹きかける
・ブラシやスポンジで軽くこする
・水洗いする

強くこすると塗装がはがれてしまうので注意しましょう。

また、汚れが強いと別の方法で落とさなければなりません。

軽度なほこりや排気ガス、雨だれを清掃したい際にお試しください。

外壁専用のクリーナーを塗布する

クリーナーを塗布するだけで以下のような汚れを落とせます。

・カビ
・コケ
・雨だれ
・ほこり
・排気ガス

ホームセンターやネット通販での入手が可能なため、準備も簡単です。

落としたい汚れにモップでクリーナーを塗布し、クリーナーの使用手順に従って作業することで清掃が完了します。

外壁を傷めないよう、塩素系や研磨剤が入っていないクリーナーを選びましょう。

高圧洗浄機を使用する

ブラシや外壁専用クリーナーでも落とせないしつこい汚れには、高圧洗浄機を使いましょう。

高圧洗浄機は、加圧した水を噴出して汚れを除去できる機械です。

汚れがこびりついているときや、広範囲にわたって外壁が黒ずんでいるときなどに活用できます。

ホームセンターやネット通販で入手可能です。

電動式やガソリン式などさまざまな種類があるので、利用する場所や価格、水圧などの観点から選びましょう。

ただし圧力が強すぎると、汚れだけでなく塗装もはがれる可能性があるため注意が必要です。

ひび割れがある場合は、内部劣化を促進させるリスクがあるので使用できません。

外壁の素材別の掃除方法

外壁の掃除方法を素材別に紹介します。

・タイル外壁
・サイディング外壁
・モルタル外壁

素材が異なると注意したいポイントも異なるため、作業前によく確認してから取り掛かりましょう。

タイル外壁

タイル外壁は耐久性が高いので、ブラシや高圧洗浄機を使用して汚れ落としができます。

塗装をしない外壁材なので、洗浄による塗膜の劣化や傷の心配がありません。

ただし洗剤で変色する恐れがあるため、いきなり広範囲に使用するのは避けましょう。

事前に外壁の目立たない部分に洗剤を使用し、表面にくすみが起きないかを試すと安心して汚れ落としができます。

サイディング外壁

多くの住宅で採用されているサイディング外壁は、柔らかいスポンジを使って優しく洗いましょう。

サイディングは、強い負荷をかけると表面の塗膜に傷をつける恐れがあるためブラシや高圧洗浄機の使用はおすすめできません。

毛の柔らかいブラシやスポンジで汚れを落としましょう。

モルタル外壁

モルタル外壁はひび割れを起こしやすいため優しく洗う必要があります。

モルタル外壁にひび割れを見つけた際には注意が必要です。

ひび割れたところを洗剤で洗うと、外壁がさらに傷んで腐食やカビの発生につながるリスクがあります。

モルタル外壁にひび割れを発見したら業者による補修が必要です。

外壁の汚れを落とすときの注意点

自分で外壁の汚れを落とすときには、以下の3つのポイントに気をつけてください。

・外壁や目地に傷をつけない
・天候がよい日を選ぶ
・近隣住民に挨拶をする

3つとも大切な注意点なので、しっかり把握したうえで汚れ落としに取り掛かりましょう。

外壁や目地に傷をつけない

外壁の塗膜や目地に傷をつけないよう注意しましょう。

傷がつくとそこからさらに劣化が進みます。

ポイントは研磨剤を使用しないことです。

汚れが落ちにくいからと、力を込めてこすりすぎることも外壁や目地を傷つけてしまいます。

目地は特に傷がつきやすい部分なので、優しく洗うことを心がけてください。

軽い汚れの場合は、水をかけるだけでも落ちるケースもあります。

天候がよい日を選ぶ

外壁の汚れを落とす日は、天気がよい日を選びましょう。

外壁は洗った後にしっかり乾燥させることが大切なので、湿気が多い日の作業はおすすめできません。

晴れている日は短い時間で乾きやすいので汚れを落とす日に向いています。

ただし、いくら晴れていても強風の日も汚れ落としをするには向いていません。

風が強すぎるとホコリや汚れを風が巻き上げて壁についてしまいます。

晴れた風の穏やかな日を選んで外壁をきれいにしましょう。

近隣住民に挨拶をする

外壁の汚れ落としをする際には、事前に近隣住民に挨拶をするとトラブル予防ができます。

高圧洗浄機を使う場合には大きな音が出ますし、水が飛び散る可能性もあります。

事前に外壁の汚れ落としをすることを伝え、近隣住民とのトラブルを防ぎましょう。

外壁の汚れ落としを業者に依頼したほうがよい理由

外壁の汚れ落としは、個人ではなく業者に依頼したほうがよい場合もあります。

外壁の汚れ落としを業者に依頼したほうがよいケースは以下の3つです。

・広範囲の汚れやサビ、色あせがある
・高所での作業でケガのリスクがある
・誤って外壁材を傷つけてしまう恐れがある

それぞれ詳しく解説していきます。

広範囲の汚れやサビ、色あせがある

広範囲の汚れやサビ・外壁の色あせの場合は、作業に手間や時間がかかります。

個人で調達できる道具や洗剤では限界がある汚れも、プロに依頼することでDIYでは対応できないレベルの汚れを除去できます。

汚れやサビが広範囲に広がってしまった場合には、業者に洗浄や塗装を依頼しましょう。

高所での作業でケガのリスクがある

汚れを落としたい部分が高い所にある場合には、業者への依頼がおすすめです。

無理に作業すると脚立を踏み外したりしてケガをするリスクがあります。

無理に自分でやろうとしてケガをしてしまっては元も子もありません。

手が届きにくく作業の難しさを感じたときは、迷わず業者に依頼してください。

誤って外壁材を傷つけてしまう恐れがある

外壁材の種類や扱い方がわからない場合は業者に依頼しましょう。

外壁材にあった洗浄法がわからないまま作業すると、外壁材を傷つけてしまうリスクがあります。

外壁に傷がつくと見栄えが悪くなってしまうだけではなく、傷によっては劣化を早める恐れもあります。

外壁材の扱い方を熟知した業者に依頼するのが安心です。

外壁の汚れ落しを業者に依頼した場合の予算

業者に依頼する場合、価格相場は以下のとおりです。

・高圧洗浄:3万円程度
・塗装:40〜70万円程度
・足場の設置:20万円程度

汚れを落とす外壁の面積や作業量によって価格が変動します。

汚れを落とした後に塗装が必要な場合には、その費用もかかります。

塗装の値段にバラツキがあるのは、使用する塗料のグレードも影響するからです。

塗料の耐用年数や性能など、特徴はさまざまあります。

外壁の状態や今後のメンテナンスサイクルを考え、どの塗料がよいのかを業者に相談してください。

外壁の汚れを落とす必要性

外壁の清掃は見た目をきれいにするためだけでなく、自宅の劣化を防ぐために必要です。

現在、耐久性の高い外壁材も多く、短期間であれば汚れを放置してもすぐに劣化する可能性は低いです。

しかし、外壁は雨や風に年中さらされており、外壁の汚れを放置すると次第に劣化が激しくなります。

外壁が劣化するとひび割れが起き、雨水が浸入して外壁内部の劣化につながります。

外壁内部が脆くなるのを防ぐためにも、清掃が欠かせません。

汚れは時間が経つと落ちにくくなり、自身での除去は難しくなるので、定期的にきれいにしましょう。

自分で掃除をし続けることで業者に清掃を依頼する頻度を減らせるため、メンテナンス費用を最小限にできます。

外壁の汚れを付きにくくする方法

DCP PHOTO

外壁の汚れを付きにくくする方法として、以下の3つがあります。

・定期的に外壁のメンテナンスを実施する
・汚れにくい塗料を用いて塗装する
・汚れが目立ちにくい色で外壁塗装をする

建物の内部劣化を防ぐための重要な内容を記載していますので、ぜひご覧ください。

定期的に外壁のメンテナンスを実施する

根強い汚れが付かないようにするには、定期的なメンテナンスが大切です。

軽い汚れであればDIYで掃除し、手の届かない箇所や根強い汚れのある箇所は業者に依頼しましょう。

清掃は年に1~2回程度の頻度で問題ありません。

雨が降った後は雨汚れが発生するので、軽く水洗いすることをおすすめします。

汚れにくい塗料を用いて塗装する

光触媒塗料やラジカル塗料などで塗装することで、外壁が汚れにくくなります。

光触媒塗料は、汚れを化学反応によって落とす性質をもった塗料です。

ラジカル塗料は塗料の劣化を防ぐ素材が含まれたもので、高い耐汚染性があります。

メンテナンスの頻度を減らせるために光触媒塗料やラジカル塗料を用いたい方は、業者に依頼してみましょう。

汚れが目立ちにくい色で外壁塗装をする

外観を重視したい方は、汚れが目立ちにくいカラーで外壁塗装しましょう。

汚れを隠せる色としてグレーやベージュなどがおすすめです。

紫外線による色あせを防ぎたい方は、青色をベースにした塗料を選びましょう。

外壁の汚れを落とすなら業者へ相談しよう

外壁の汚れには、ほこりや排気ガス、カビなどさまざまな種類があります。

根強い汚れや手の届かない範囲の汚れを落としたい場合は、業者に清掃を依頼しましょう。

サビや外壁の色あせの場合は洗浄では対応しきれないため、塗装し直すことをおすすめします。

塗装する際は耐汚染性の高い塗料や汚れが目立ちにくい色の塗料を使用しましょう。

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監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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