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外壁塗装の剥がれは補修すべき？原因や対処法、業者の選び方を解説
更新日： 公開日：
外壁をきれいに塗装すると家を新築したような気持ちよさを味わえます。
しかしその塗装がすぐ剥がれてしまったらショックですよね。
「補修してもまたすぐに剥がれてしまったらどうしよう」
「このまま補修しなかったらどうなるんだろう」
このように不安になるでしょう。
実は外壁塗装が数年で剥がれるのは、施工不良が原因となっている可能性があります。
本記事では、外壁塗装が剥がれる原因や放置するとどうなるのか、悪徳業者に依頼しないための業者の選び方、DIYでの補修は可能なのかについて解説します。
外壁塗装を業者に依頼しようか考えている方はぜひご一読ください。
目次
外壁の塗装が剥がれる主な原因
外壁塗装が剥がれる原因は、主に次の2つがあります。
・経年劣化
・施工不良
どうしても毎日風雨にさらされている外壁塗料は年々劣化するので、経年劣化が剥がれの原因の可能性もあります。
しかし「すぐに剥がれてしまった」という場合、業者の施工不良が原因かもしれません。
順に詳しく見ていきましょう。
経年劣化
外壁塗料には耐用年数があります。
耐用年数を超えた塗料は、塗膜が劣化して剥がれやすいです。
塗料の耐用年数は塗料の種類や気候、日照時間によって変わります。
しかし塗装を行ってわずか数年で剥がれた場合は、施工不良の疑いがあります。
施工不良
外壁塗装の剥がれの原因が施工不良の場合、次のような原因が考えられます。
・下地処理の不足
・下塗り材の選択ミス
・塗料の塗布量や塗り方の間違い
外壁塗装を始めるには、まず「下地」である外壁処理をしっかり実施しなければなりません。
下地処理とは次のようなものです。
・古い塗料を剥がす
・外壁の汚れやサビを除去（洗浄）する
・目荒らしを行う
「目荒らし」とは、塗料を密着しやすくするために外壁の表面をザラザラにすることです。
これらの処理が不十分だと、下地と塗料が密着せず剥がれやすくなります。
下塗り材が外壁の素材や状態に合っていない「下塗り材の選択ミス」でも剥がれやすくなります。
下塗り材を間違えると、外壁と仕上げの塗料が密着しません。
塗料には、基準の塗布量や適切な塗り方が決まっています。
希釈方法や塗装器具でも仕上がりが違うため、知識不足であったり手抜き工事を行っていたりする業者の場合は、施工後にトラブルが発生しやすいです。
明らかに安すぎる施工費用を提示する業者の場合、作業全般が手抜き工事である可能性が疑われるため注意しましょう。
外壁塗装の剥がれを放置すると発生する不具合
「外壁塗装が剥がれても次に塗装するときに直せばいい」
このように考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし塗装の剥がれを発見したら、下記の理由からなるべく早く補修することをおすすめします。
・住宅の外観が悪くなる
・外壁が劣化しやすくなる
順に解説します。
住宅の外観が悪くなる
外壁塗装の剥がれを放置すると住宅の外観が悪くなります。
極端な例ではありますが、長年放置されて空き家になっている建物は、あちこちの塗装がめくれて外壁がぼろぼろになり見た目が不格好です。
外壁は人の目につきやすい箇所で、住宅に訪れてきた人に良くない印象を与えてしまいかねません。
また一箇所の塗装が剥がれると他の箇所に広がっていきやすいため、発見したら早めの補修をおすすめします。
外壁が劣化しやすくなる
外壁の塗装は、外壁材はもちろん建物の建材そのものを風雨や紫外線から保護する役割があります。
塗装が剥がれると外壁が守られず、雨が外壁に染み込んで浸水したり、紫外線や強風にさらされて劣化しやすくなったりして建物もダメージを受けてしまいます。
外壁が劣化していると割れの補修や防水工事などの追加工事が必要になり、その分工事費用も高くなりやすいです。
外壁塗装の剥がれは早めに補修しましょう。
外壁の塗装が剥がれた場合の対処法
外壁塗装の剥がれを発見した場合の対処法は次のとおりです。
・前回依頼した業者の保証内容を確認する
・塗装業者に来てもらい剥がれの状態を確認してもらう
まずは前回塗装を行った業者の保証内容を確認します。
チェックすべきポイントは次のとおりです。
・保証箇所
・保証の範囲
・保証期間
・保証内容
どこを保証してくれるのか、どのような場合なら保証するのか、いつまで保証するのか、保証書を確認しましょう。
保証書を確認したら業者に連絡して、保証に基づいて工事を行ってもらうよう依頼します。
点検の日を決定し、剥がれの状態を見てもらって必要な処置を実施してもらいましょう。
外壁塗装の剥がれをDIYで補修はおすすめできない
自分でも補修できそうと考える方もいるかも知れませんが、外壁塗装の剥がれをDIYで補修することはおすすめできません。
剥がれた場所が高所である場合、自分で作業するのは危険です。
プロの作業でも高さ2m以上は「高所作業扱い」になり、十分な安全対策が義務付けられています。
前述したように、外壁塗装は下地の処理が難しいです。
下地の処理をきちんと行わないと、またすぐに剥がれてしまいます。
外壁の状態の判断や塗料の選び方も知識が豊富な人でないと失敗しやすいので、余計に費用がかさむこともあります。
安全・確実できれいな仕上がりにするため、外壁塗装の剥がれは早めに業者に依頼しましょう。
悪徳な外壁塗装業者を見分けるポイント
外壁の塗装が数年で剥がれてしまった場合、手抜き工事や知識不足の悪徳業者による施工の可能性があります。
悪徳な業者を見分けて依頼を避けるためのポイントは次の3つです。
・現地調査をしっかり行っているか
・見積書が具体的に記載されているか
・塗装工事に保証がついているか
それぞれ解説します。
現地調査をしっかり行っているか
塗装予定の外壁をしっかり調査してくれる業者を選びましょう。
実際に屋根や高所の外壁に登って、念入りな調査をする業者ならば安心です。
悪徳業者の場合は外から眺めるだけでしっかり外壁を確認しなかったり、危機感を煽る言葉を繰り返したりして強引に契約を迫ることがあります。
上記の特徴に当てはまる業者への依頼は避けましょう。
見積書が具体的に記載されているか
優良業者の見積書は内容が具体的です。
塗装の種類や量に加え、塗装面積までかなり綿密に記載されています。
悪徳業者の場合、工事内容が「塗装工事 一式」としか書かれていないことがあります。
作業面積もいい加減で塗料のメーカーや材料名もありません。
相場に比べてあまりにも安い場合は、手抜き工事になる可能性が高いです。
相場より異常に高い報酬を請求してくる事例もあります。
見積書が具体的に記載されているか、請求額は妥当かしっかりチェックしましょう。
塗装工事に保証がついているか
塗装工事に保証がついているかどうかも事前にチェックしたいポイントです。
悪徳業者の場合、保証がついていなかったり「保証がついている」と口頭で伝えるだけで保証書を渡さなかったりすることがあります。
保証を受けるには保証書が必要です。
「保証を受けられる」と言われた場合は、必ず書面で保証書を受け取るようにしましょう。
外壁塗装の剥がれに関するよくある質問
これから外壁塗装の剥がれの補修を考えている方へ向けて、よくある質問をまとめました。
・外壁塗装の費用相場は？
・外壁塗装の一般的な工事期間は？
・外壁に使用する塗料の耐用年数は？
順に回答します。
外壁塗装の費用相場は？
約30坪ほどの住宅の場合、費用相場は次のとおりです。
・外壁塗装+屋根塗装：110〜160万円
・外壁のみの塗装：70〜110万円
ただし外壁塗装の費用は、塗装する面積や現場の環境、使用する塗料によって変動します。
自宅の外壁を塗る場合にどれぐらい費用がかかるか、詳細な費用感を把握するなら業者に見積もりを依頼しましょう。
外壁塗装の一般的な工事期間は？
一般的な塗装面積の場合、およそ7〜10日となります。
ただし雨の日は塗装ができないため多少日程が前後する可能性はあります。
また塗装面積が広範囲にわたる場合は工事期間が長くなるため、詳しくは業者までご相談ください。
外壁に使用する塗料の耐用年数は？
外壁によく利用される塗料の耐用年数は次のとおりです。
・ウレタン塗料：5〜10年
・シリコン塗料：7〜15年
・フッ素塗料：12〜20年
・無機塗料：18〜20年
塗料の耐用年数は、気候や環境によって多少前後しますので目安としてお考えください。
外壁塗装の剥がれは信頼感のある業者への依頼がおすすめ
きれいに仕上げた外壁の塗装が剥がれてしまう原因は、塗料の経年劣化である場合があります。
しかしあまりに短期間で塗装が剥がれた場合は、業者による施工不良や手抜き工事が原因である可能性が疑われます。
外壁塗装は下地の処理や塗料の選び方、塗り方などに専門知識が必要になるものです。
悪徳業者を避けるため業者選びは慎重に行いましょう。
悪徳業者と優良業者を見分けるポイントにをまとめます。
・現地調査をしっかり行っているか
・見積書が具体的に記載されているか
・塗装工事に保証がついているか
塗装の剥がれの放置は家の劣化を早めます。
信頼できる優良業者をしっかり選び、早めに対処しましょう。
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