マンションの屋根のリフォーム費用を解説!お得にする方法も紹介

マンションの屋根のリフォーム費用を解説!お得にする方法も紹介

マンションの屋根リフォームは、屋根の種類によって方法がさまざまです。

屋根のリフォームは足場が必要なため、高額になるケースもあります。

事前に「どのようなリフォームになるのか」「費用はいくらかかるのか」を把握して、計画的に進めていきましょう。

本記事では、マンションの屋根のリフォーム方法・費用・実施時の注意点などを解説します。

屋根材・塗料の単価やお得に実施するコツまで詳しく紹介するため、マンションの屋根リフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。

マンションで使用されることが多い屋根の種類

マンションで使用されることが多い屋根は以下の3種類です。

・陸屋根
・切妻屋根
・片流れ屋根

リフォーム方法を知るためにも、まずは特徴を理解しておきましょう。

陸屋根

マンションの屋根でもっとも多く見られるのが、傾斜がほぼない「陸屋根」です。

陸屋根は屋根の上の空間を有効活用できます。

屋根に出入りしやすいことから屋根の点検やメンテナンスもしやすいです。

ただし雨水が流れにくいため、定期的な防水工事が必要になります。

切妻屋根

「切妻屋根」とは、2面で構成されていて頂点部分から左右に傾斜している屋根のことです。

正面から見ると山のような三角形になっています。

シンプルな形状で施工時の費用を抑えられるのが特長です。

片流れ屋根

「片流れ屋根」は、屋根が一方向に傾斜のついた状態で取り付けられています。

傾斜があることで雨水が流れやすいのが特長です。

屋根の面積が増えるため、ソーラーパネルの設置にも適しています。

マンションで多い陸屋根ならほとんどは防水工事

マンションで多く採用されている陸屋根のリフォームは、ほとんどが防水工事です。

防水工事とは、屋根に防水層を持つ建材を取り付ける工事を指します。

防水材のひび割れ・剥がれ・膨れなどの劣化が生じているときは、防水工事が必要です。

屋根の形状や劣化状況、使用されている屋根材によって防水工事の方法は異なります。

マンションの屋根の劣化状況は素人では判断が難しいため、専門の業者に検査を依頼しましょう。

マンションの屋根リフォームで使用されやすい防水工事の種類と費用

マンションの屋根のリフォームで多い防水工事は、以下の4種類があります。

・ウレタン防水
・シート防水
・FRP防水
・アスファルト防水

それぞれ工事の特徴と費用を見ていきましょう。

ウレタン防水

ウレタン防水は、屋根にウレタン樹脂を塗って防水層を作る工事です。

設置物が多いなど、複雑な形状でも施工しやすいのが特長です。

ひび割れがあっても施工できる通気緩衝シートを使う通気緩衝工法と、防水材と補強材を重ねる密着工法があります。

ウレタン防水の耐用年数は8~14年で、平米単価は5,000~12,000 円です。

シート防水

シート防水とは、防水性のあるシートを屋根に張る方法です。

一度で広範囲に施工できるため、設置物が少ない広い屋根に向いています。

施工法は既存の防水層の上からシートを張るカバー工法と、撤去してから新設する方法の2種類です。

カバー工法の方が低価格で工期が短い傾向があります。

シート防水の平米単価は4,000~15,000円、耐用年数は10~15年です。

FRP防水

FRP防水は、液状のポリエステル樹脂に対して硬化剤を混ぜて塗布します。

ほかの防水工事と比較すると価格が安く、屋根の形状を問わず施工しやすいのが特長です。

耐久性が高いこともあり、人が出入りするマンションの陸屋根で多く採用されています。

ただし、紫外線によりひび割れしやすいため定期的な点検が不可欠です。

FRP防水の平米単価は5,000~10,000 円、耐用年数は10~20年が目安です。

アスファルト防水

アスファルト防水は、液状化したアスファルトを防水シートとともに張り付ける方法です。

耐用年数が長いため、頻繁にメンテナンスしにくい高層マンションの屋根に向いています。

アスファルト防水は工法が多く、施工中に臭いや煙が発生するケースもあるため注意しましょう。

アスファルト防水の平米単価は4,500~22,000円、耐用年数は15~25年です。

マンションの屋根リフォームで使用されやすい塗料の種類と費用

マンションの屋根の塗膜が剥がれたり、色褪せが気になったりするときは塗装します。

使用する塗料の種類によって費用が変わるため、耐用年数も考慮して決定しましょう。

・シリコン塗料:2,300~3,500円/平方メートル(7〜15年)
・フッ素塗料:3,500~4,800円/平方メートル(12〜20年)
・無機塗料の単価:3,500~5,500円/平方メートル(18〜20年)

屋根の場合は、上記の耐用年数よりもそれぞれ2~6年ほど短い傾向があります。

屋根のカバー工法(重ね葺き)・葺き替えリフォームにかかる費用

破損などの劣化が見られる場合は、屋根材のリフォームが必要です。

リフォーム方法は、既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねる「カバー工法」と既存屋根を撤去後に防水層から交換する「葺き替え」の2種類あります。

・カバー工法:8,000~10,000円/平方メートル
・葺き替え:10,000~30,000円/平方メートル

屋根材によっても単価が違うため、詳しく見ていきましょう。

スレートの単価

スレートの平米単価は4,000~8,000円で、15~30年程度もつと言われています。

スレートは、セメントなどを材料とした板状の屋根材です。

比較的安価で、豊富なカラーから選べるため人気があります。

瓦よりも軽量で耐震性が高いですが、割れや欠けが生じやすい一面もあるため定期的な点検が欠かせません。

ガルバリウムの単価

ガルバリウムの平米単価は6,000~10,000円です。

耐用年数は20~50年程度と比較的長持ちします。

ガルバリウムは、アルミニウム・亜鉛・シリコンによってメッキ加工された鋼板素材です。

錆びにくく防水性が高いですが、キズが付きやすく屋根に当たる雨の音が響きやすい懸念点があります。

アスファルトシングルの単価

アスファルトシングルの平米単価は5,000~9,000円です。耐用年数は20~30年程度と言われています。

アスファルトシングルは、アスファルトを浸透させたガラス基材の表面に石粒を吹付けて接着させた屋根材です。

柔らかいシート状のため、ひび割れやさびが生じにくい特長があります。

複雑な形状の屋根にも施工しやすく、軽量で耐震性も高いです。

マンション屋根の部分的なリフォームの種類と費用

部分的な屋根リフォームの内容は以下のとおりです。

・雨樋(あまどい)交換:3~10万円
・棟板金(むねばんきん)交換:30~80万円
※屋根の頂点に設置してある部材

そのほか、部材同士を接着する役割があるシーリングの補修も定期的に行います。

シーリングは、既存のものを撤去して新しくする打ち替え(700~1,200円/平方メートル)と上から被せる打ち増し(500~1,000円/平方メートル)の2種類があります。

マンションの屋根をリフォームする際の注意点

マンションの屋根をリフォームする際には、以下3つの注意点があります。

・動かせる設置物は撤去しておく
・居住者の理解を得る
・雨漏りがあるときは原因追及する

順に紹介します。

動かせる設置物は撤去しておく

屋根に動かせる設置物がある場合は、撤去しておくことをおすすめします。

設置物が多く複雑な形状な屋根への施工は手間がかかるため、リフォーム費用がかさみやすいです。

なるべく屋根をフラットにしておくことで、リフォーム方法の選択肢が広がる可能性もあります。

居住者の理解を得る

マンションの屋根のリフォームは、居住者の協力が不可欠です。

リフォーム方法や作業工程によっては、悪臭や騒音などが生じて居住快適性が損なわれることもあります。

リフォームの必要性を事前に居住者に説明して、理解を得ておくとトラブルになりにくいでしょう。

雨漏りがあるときは原因追及する

雨漏りが生じている場合は、雨漏りの場所や原因を追及することが大切です。

防ぎようのない経年劣化なのか、ほかに原因があったのかなどよく調査してもらいましょう。

単にリフォームするだけでなく、どこに問題があったのか原因を追究することで根本から問題を解決できます。

マンション屋根リフォームをお得にするコツ

マンションの屋根リフォームをお得にするコツを3つ紹介します。

・補助金を確認する
・火災保険の補償内容を確認する
・外壁の同時リフォームを検討する

順に見ていきましょう。

補助金を確認する

マンションの屋根リフォームでは補助金が使える可能性があります。

たとえば屋根を軽量化して耐震性を向上したり、遮熱塗料を使って省エネ化したりするリフォームです。

マンションの屋根リフォームの前に、自治体のホームページなどで確認しましょう。

火災保険の補償内容を確認する

台風や強風などの災害により破損した屋根をリフォームする場合には、火災保険が使えることがあります。

基本的には原状回復が目的のため、性能を向上させるリフォームは対象外です。

火災保険によっても補償内容が変わるため、調べてみましょう。

外壁の同時リフォームを検討する

マンションの屋根リフォームは必ず足場を架けて行います。

そのため外壁塗装など足場が必要なほかの工事も同時に実施することで、足場代を節約可能です。

居住者への説明を何度も繰り返し行う必要がないことも、同時リフォームの利点といえるでしょう。

マンション屋根は構造・材質・状況に合ったリフォームをしよう

マンションの屋根リフォームは、多くが陸屋根の防水工事です。

防水工事にはウレタン防水・シート防水・FRP防水・アスファルト防水があり、屋根の形状や耐用年数から工事方法を決定します。

塗膜の剥がれや色褪せが気になるときは塗装、破損や雨漏りが生じている場合はカバー工法・葺き替え・部分的なリフォームで対応します。

専門業者に調査してもらい、リフォーム方法を決定してください。

マンションの屋根のリフォームは、状況を正しく把握し適切な方法を提案してもらうことが大切です。

実績豊富で信頼できる業者に依頼しましょう。

監修者プロフィール
間中明世

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世

保有資格:

足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了

業界歴・経歴:

塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施

出身地:

千葉県千葉市稲毛区

私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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