アパートの屋根リフォームの種類と費用を解説!業者選びのポイントも紹介
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アパートの屋根は普段あまり見ることがないかもしれませんが、築年数の経過とともに劣化が進んでいます。
屋根の劣化の放置は、トラブルの原因になりかねません。
アパート経営者としての責任が問われる事態になる前に、定期的にリフォームしましょう。
屋根リフォームを検討するとき、気がかりなのが費用ではないでしょうか。
屋根のリフォーム方法はいくつか種類があり、費用もさまざまです。
本記事では、屋根リフォームの種類ごとに費用を解説します。
業者選びのポイントも紹介するので、参考にしてください。
目次
アパートの屋根リフォームが重要な理由

アパートの屋根は築年数の経過とともに徐々に劣化が進んでいるため、定期的にリフォームしなければいけません。
アパートの屋根リフォームが重要とされる具体的な理由はおもに以下3つです。
・雨漏りからアパートを守るため
・居住者・近隣住民の安全性を確保するため
・入居率を維持するため
順に解説します。
雨漏りからアパートを守るため
雨漏りが進行すると、アパートの耐久性に影響する構造部分まで腐食する可能性があります。
雨漏りの原因には、屋根の劣化によるひび割れや破損があります。
天井や壁にシミ・カビが発生すると、内装の原状回復も必要です。
被害が拡大するほどリフォーム費用がかさむため、雨漏りする前にリフォームしましょう。
入居者・近隣住民の安全性を確保するため
アパートの屋根リフォームは入居者や近隣住民の安全確保の観点からも重要です。
屋根が劣化していると、強風で屋根材が飛ばされたり落下したりする危険性があります。
歩行者を大事故に巻き込まないように、リフォームで安全確保に努めましょう。
入居率を維持するため
アパートの屋根リフォームは入居率の維持にも効果があります。
屋根の劣化が目立っている場合、美観を損ない新規入居者の獲得に不利です。
また定期的にリフォームしてきれいな状態を維持していると、安心感から既存入居者の退去抑制にもつながります。
アパートの屋根リフォームが必要な状況

アパートの屋根リフォームが必要な状況はおもに以下の3つです。
・雨漏りが発生している
・ひび割れや破損個所がある
・色褪せやサビが生じている
順に見ていきましょう。
雨漏りが発生している
雨漏りが発生している場合は早急なリフォームが必要です。
構造部分などまで腐食が進むと、リフォーム費用が200~300万円まで跳ね上がることもあります。
水が漏れていなくても、天井や壁にシミができている場合は専門業者に点検してもらいましょう。
ひび割れや破損箇所がある
目視できる範囲に屋根材や塗膜のひび割れ・破損箇所がある場合は、雨漏りが発生したり屋根材が落下したりする危険性があります。
入居者からのクレームや事故が発生する前に、リフォームするのが得策です。
色褪せやサビが生じている
屋根材が色褪せたりサビたりしているのは劣化が進んでいるサインです。
今すぐリフォームが必要な状況ではありませんが、屋根材の状態が悪化する前なら塗装で対応できます。
大規模な屋根リフォームが必要になる前に対処しましょう。
アパートの屋根リフォームの種類と費用

アパートの屋根リフォームは種類によって金額が変わります。
ここでは一般的な相場を紹介しますが、アパートの規模によっても金額が変わるため必ず専門業者に見積もりを依頼しましょう。
・塗装
・重ね葺き(カバー工法)
・葺き替え
・部分的な修繕、部材の交換
ひとつずつ紹介します。
塗装
屋根の塗装は、30坪程の住宅の場合60~80万円が相場です。
塗料によっても単価が変わります。
塗料の単価は、耐用年数が大きく影響しており長持ちするほど高額です。
・シリコン塗料:平米単価2,300~3,500円
・フッ素塗料:平米単価3,500~4,800円
・無機塗料の単価:平米単価3,500~5,500円
耐用年数の目安はシリコン塗料7〜15年・フッ素塗料12〜20年・無機塗料18〜20年ですが、屋根の場合はそれぞれ2~6年ほど短い傾向があります。
安さ重視で塗料を選ぶと、頻繁に塗装が必要になりかえってお金がかかることもあるため注意しましょう。
重ね葺き(カバー工法)
重ね葺き(カバー工法)の費用は80〜120万円程が相場です。
重ね葺きは、既存の屋根を残したまま上から新しい屋根材を取り付ける工法を指します。
重ね葺きができるのは、スレート屋根・アスファルトシングル・金属屋根などの平板な屋根材を使用した屋根です。
さらに下地まで劣化が進んでいないことが施工できる条件です。
重ね葺きは、屋根材の処分費がかからないためリフォーム費用を抑えやすい特長があります。
葺き替え
葺き替えの費用相場は60〜200万円程です。
葺き替えの場合は、既存の屋根を取り外して新しい屋根材を設置します。
おもに下地まで劣化が進んでいる場合に採用される方法です。
耐震性を確保するために、新しく取り付ける屋根材は既存よりも軽いものに限られます。
重ね葺きよりも高額になりやすいですが、屋根材の下の防水シートから交換するため長持ちするのがメリットです。
部分的な修繕・部材の交換
アパートの屋根材全体をリフォームするのではなく、劣化している部分だけ修繕したり部材を交換したりする場合もあります。
たとえば以下のようなリフォームです。
・棟板金交換工事:30~80万円
・雨樋交換工事:3~10万円
棟板金(むねばんきん)は雨水の浸入を防ぐための部材で、屋根の頂点部分に設置されています。
雨樋(あまどい)は屋根の雨水を下に流すために必要な設備です。
アパートの屋根リフォームを実施する際の注意点

アパートの屋根リフォームを実施する際には、入居者や近隣住民への配慮が不可欠です。
屋根のリフォームは足場をかけるため、入居者は窓の開閉ができなかったり日が入らなくなったりと居住快適性が損なわれます。
作業中は音や臭いが発生することもあります。
入居者はもちろん近所の方へもリフォームの目的や期間などを事前に告知し、理解を得ておくなどトラブル防止に努めましょう。
また、実施時期は引越しシーズンを避けるのが無難です。
リフォーム中は業者の車両の出入りや部材搬入などで、アパート内外が混雑します。
足場が邪魔になる可能性もあります。
急ぎの屋根リフォームでない場合は、苦情を避けるためにも入退居が少ない時期に計画しましょう。
アパートの屋根リフォームの業者を選ぶポイント

アパートの屋根リフォームを成功させるには、業者選びが重要になります。
リフォーム業者を選ぶポイントは以下4つです。
・アパートの屋根のリフォーム実績が豊富にある
・見積もりの内容が明瞭である
・円滑なコミュニケーションがとれる
・口コミがよい
詳しく解説します。
アパートの屋根リフォーム実績が豊富にある
アパートの屋根リフォームは状態に合わせて最適な方法を見極めなければいけないため、経験豊富な業者に依頼しましょう。
アパートは戸建てと違い、入居者への配慮も不可欠です。
作業中は生活が制限されるため、リフォームに協力的でない方もいるかもしれません。
入居者への声掛けや対応に慣れている業者ならトラブルになりにくいです。
見積もりの内容が明瞭である
アパートの屋根リフォームを依頼するなら、見積もりの内容が明瞭な業者がおすすめです。
単価・施工面積・諸経費の内訳まで詳細に記載されている業者は信頼できます。
逆に「一式」など不明瞭な項目が多用されていたり、品目が複雑でわかりにくかったりする見積もりを提出してくる業者は避けましょう。
円滑なコミュニケーションがとれる
円滑なコミュニケーションがとれるかも、業者選びでは重要なポイントです。
屋根のリフォームは急ぎの対応が求められるケースが多々あるため、連絡や対応が早い業者をおすすめします。
問い合わせや見積もり依頼の段階で、対応に疑問を持つような業者は避けましょう。
口コミがよい
業者選びの際は口コミもチェックしましょう。
実際にリフォームを依頼した方の評判がよい業者は信頼できます。
実際にアパートのリフォームを依頼した方の口コミを見てみましょう。
業者のホームページだけでなく、第三者が自由に投稿できるGoogle口コミなどを参考にするのがおすすめです。
アパートの屋根リフォームは信頼できる業者に依頼しよう

アパートの屋根リフォームは、屋根の状態によって適切な方法が異なります。
塗料や屋根材の種類も豊富にあるため、アパートの屋根の状態と重視したいことを踏まえてリフォームの内容を決定しましょう。
アパートは複数の入居者がいることもあり、リフォーム中の臭いや騒音などに対して苦情が入ることもあります。
入居者と近所の方へ事前に告知して、理解を得ましょう。
アパートの屋根リフォームの実績が多い業者であれば、入居者対応に慣れているのでおすすめです。
口コミをチェックして信頼できる業者に依頼しましょう。

マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世
保有資格:
足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了
業界歴・経歴:
塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施
出身地:
千葉県千葉市稲毛区
私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。

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