アパートの鉄骨階段って塗装が必要?作業工程や考慮すべきポイントを紹介
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アパートの階段は定期的な塗装が必要です。
正しいタイミングで塗装を行わないと美観を損ねるだけでなく、入居者の安全確保にも影響を及ぼします。
また、階段の劣化を放置すればするほど修理費用が高額になるだけでなく、アパートの資産価値も下がりかねません。
本記事では、アパートのオーナーや管理者向けに鉄骨階段の塗装の必要性と作業工程、塗装時に考慮すべきポイントについて詳しく解説します。
階段の塗装の重要性を理解し、長期的なアパート管理計画を立てる際の参考にしてください。
目次
アパートの鉄骨階段の塗装が必要な理由
アパートの鉄骨階段の塗装が必要な理由は大きく分けて4つです。
・サビの拡大を防ぐ
・塗装の膜が剥がれてサビが露出するのを防ぐ
・サビ汁の発生を防ぐ
・サビによる穴の発生を防ぐ
それぞれ詳しく説明します。
サビの拡大を防ぐ
鉄骨階段の塗装は、サビの拡大を防ぐために必要です。
サビは金属の酸化反応であり、出始めたら速やかに対処しないとあっという間に周囲に広がります。
軽微なサビを塗装する場合には比較的安価で済みますが、サビが広がってしまうと全面的な塗り直しとなり多額の費用が必要です。
定期的な検査を行うことでメンテナンスコストを削減しましょう。
塗装の膜が剥がれてサビが露出するのを防ぐ
鉄骨階段を塗装することで、塗装の膜が剥がれてサビが露出するのを防ぎます。
塗装が劣化または損傷すると、保護層が無くなり金属が直接湿気や水に触れてしまいます。
保護膜が失われた金属はもろくなり、放置すると入居者の安全性を脅かしかねません。
定期的な塗装で階段の耐久性を維持しましょう。
サビ汁の発生を防ぐ
階段の塗装はサビ汁の発生を防ぐために必要です。
サビ汁とは、鉄と水が反応して生成される茶色や褐色の液体のことです。
サビ汁は見た目の悪さだけでなく、金属内部の腐食を進行させ耐久性にも深刻な問題を引き起こします。
定期的な塗装と清掃は、入居者の安全を保つために重要です。
サビによる穴の発生を防ぐ
階段の塗装はサビによる穴の発生を防ぐために欠かせないメンテナンスです。
サビが深刻化すると最終的には金属の穴あきにつながり、構造的な問題を引き起こす可能性があります。
穴があくと鉄骨の強度が低下し、階段全体の安全性が著しく損なわれるため危険です。
サビにより大きく穴が開いた階段は交換が必要になり、新規設置よりも費用が高額になる場合もあります。
定期的に塗装を行い、サビによる穴の発生を未然に防ぎましょう。
アパートの鉄骨階段を塗装するときの費用
アパートの鉄骨階段の塗装費用は、1基(1階分)あたり約50,000~150,000円程度です。
鉄骨階段を塗装するときは踏板だけでなく、てすりや柱・踏板の裏なども塗装の対象です。
階段の形状や状態・塗装する範囲の広さによっても費用が異なるため、事前に見積もりを依頼しましょう。
アパート階段の塗装は足場を組む必要があるため、外壁や屋根塗装も同時に行うと足場分の費用が節約可能です。
見積もりは価格だけでなく、業者の対応やサービス内容も含めて検討することをおすすめします。
アパートの鉄骨階段塗装の作業工程
アパートの鉄骨階段塗装の一般的な作業工程を紹介します。
・飛散防止ネットや足場の設置
・高圧洗浄の実施
・ケレン作業や養生などの下準備
・下塗り(サビ止め)
・中塗りと上塗り
・チェック作業
1つずつ詳しく説明します。
飛散防止ネットや足場の設置
アパートの階段を塗装する際には、飛散防止ネットや足場が設置されます。
飛散防止ネットは塗料が飛び散るのを防ぎ、入居者とのトラブルを防止します。
足場の設置は、作業員の安全確保や効率的な作業のため必須の工程です。
高圧洗浄の実施
塗装前の表面を清潔にし、塗料の密着を良くするために高圧洗浄を実施します。
塗装面の汚れや既存の塗料を除去することで、新しい塗料が均一かつしっかりと密着します。
塗料が密着しないと塗膜が剝がれやすくなり、耐久性の低下につながりかねません。
ケレン作業や養生などの下準備
ケレンとは、高圧洗浄だけでは落としきれなかった汚れやサビを落とす作業のことです。
ケレンを充分に行わずに塗料を塗布するときれいに仕上がらないだけではなく、塗装しても短期間でサビが発生したり塗料が剥がれたりします。
養生は、塗料が付着してほしくない箇所をブルーシートやマスキングテープで保護することです。
ケレンも養生も、塗膜の耐久性を高め美しい仕上がりのために大切な工程です。
下塗り(サビ止め)
下地を丈夫にし、サビの進行を抑えるため下塗りを行います。
鉄骨階段の場合には、サビ止め効果の高い下塗り剤が使用されるのが一般的です。
下塗りはサビと金属の腐食を防ぎ、階段の安全性を高めるために必要です。
中塗りと上塗り
一般的な塗りの工程は、下塗り・中塗り・上塗りの3つです。
中塗りの段階では色ムラが出ることが多く、上塗りで美しさと保護機能を確保します。
中塗りと上塗りをすることで新築時のきれいな状態がよみがえり、損傷に強い階段になります。
チェック作業
塗りの工程が完了したら、最終的な仕上がりの確認が行われます。
色ムラや不具合が発見されなければ、階段の塗装作業は終了です。
アパートの鉄骨階段塗装で考慮すべき重要ポイント
アパートの鉄骨階段塗装で考慮すべき重要ポイントは以下の2点です。
・下処理や塗りの回数など作業工程を確認する
・外壁や屋根との同時施工を検討する
それぞれ詳しく説明します。
下処理や塗りの回数など作業工程を事前に確認する
下処理や塗りの回数など作業工程を事前に確認することは非常に重要です。
サビの適切な処理やケレン作業が行われていないと塗装の寿命が短くなる可能性があります。
塗料の耐用年数が来るのを待たずに再塗装が必要になることもあるため、しっかり確認しましょう。
また、塗装の回数を3回ではなく2回に減らす業者も存在するため注意が必要です。
塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回実施するのが基本です。
価格が安くなったとしても耐久性や仕上がりには不安が残ります。
口コミの評価が良く実績も豊富な業者を選ぶことで安心して作業を任せられます。
外壁や屋根との同時施工を検討する
階段と同時に外壁や屋根も同時に塗装すると、長期的に見たときにアパート全体のメンテナンス費用が抑えられるためぜひ検討しましょう。
1回分の塗装費用だけを見ると階段だけを塗装した方が低価格で済みますが、屋根や外壁も同時に施工すれば足場の設置や作業員の人件費などのコストを削減できます。
業者との連絡やお知らせの掲示などの手間を減らせることも同時施工を推奨する理由です。
費用と手間を軽減させるためには、長期目線でアパートのメンテナンス計画を立てることが大切です。
アパートの階段は専門業者に塗装を依頼しよう
本記事ではアパートの鉄骨階段の塗装が必要な理由や作業工程、塗装作業時に考慮すべき重要ポイントを解説しました。
適切なタイミングで階段を塗装することで美観を維持し入居者の安全を守ることにつながります。
アパートの階段を塗装するときには信用できる業者に相談し、質の高い塗装でアパートの価値を高め、入居者に安全な環境を提供しましょう。
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マナカリフォーム株式会社
代表取締役 間中明世
保有資格:
足場作業主任者・石綿作業主任者・石綿含有建材調査者・アステックペイント技術研修会 修了
業界歴・経歴:
塗装工事に従事し13年以上。1,000棟以上の塗装工事に携わり独立後は千葉市/四街道市で674棟以上の塗装工事を実施
出身地:
千葉県千葉市稲毛区
私は8年間、下請けの現場作業員として勤務していました。
仕事自体は好きでしたが、元請けの仕事のやり方で何度か嫌な思いをした経験があります。例えば本来正面の1面だけでよい足場を、4面にかけて不要な費用を発生させるなどです。その他にもお客様への向き合い方で大小さまざま、疑問に感じることがありました。ただ元請け先との関係から何も言い出せない、そんな現状に悩み続ける毎日を過ごしておりました。
「もっと誠実にお客様と向き合いたい」「工事で失敗する方を減らしたい」
という想いが日に日に強くなり、マナカリフォーム株式会社を立ち上げるに至りました。
創業時の想いと「常に誠実・正直」を信念に、お客様を裏切らない仕事をお約束します。
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